出版社内容情報
「運命は最終的に人を差別しない」「生きている限りは折り目正しく」「一生は今日一日の積み重ね」など、人生の本質を考える21話。
内容説明
病や戦争、自然の猛威、不慮の事故…意外性の連続の中で、人が今を生きていられることは、本来的に安堵の胸をなでおろすべきことで、ドラマでさえあるはずだ。しかし、「生きる権利」と当たり前のように口にする時、現代人は大きな感動の理由を見失う。「運命は最終的に人を差別しない」「生きている限りは折り目正しく」「一生は今日一日の積み重ね」―など、人生の本質を考える21話。
目次
第1部 人間の義務(「生き続けること」だってむずかしい;「結果を受け留められる」のが大人;生きている限りは「折り目正しく」;他者への基本的な「恐れ」を抱く;成功するには「運・鈍・根」が要る ほか)
第2部 人生の光景(万人に等しく訪れる「疲労」がある;人生は「数年なら我慢」できることが多い;「追い詰められた決断」が人を人にする;「量より質」の仕事は総じて怖いもの;「日記」も深読みすれば現状が見える ほか)
著者等紹介
曽野綾子[ソノアヤコ]
1931(昭和6)年東京都生まれ。作家。聖心女子大学卒。79年ローマ法王庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章、2003年に文化功労者。95年から2005年まで日本財団会長を務めた。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆのん
56
【エッセイ】新刊で発売されると年配の女性のお客様に人気の著者。こういった感じのエッセイはあまり好みではないので今まで読んでこなかったが、定期購読している雑誌で連載が始まったのを機に読んでみた。時代の違いなのか、宗教の違いなのかほとんどが共感できなかった。2021/04/06
Syo
34
曽野綾子。 昔々に読んだ本に 『太郎物語』という 息子さんを主人公にした 作品があり…。 かなりのお気に入りだった のだけど、 ある時、紹介したら 『次郎物語』に 変えられていた記憶が…。 この人間の義務。 硬いと言えば硬いけど そこはそれ曽野綾子。 いい感じでした。2020/08/06
masa
8
エッセイ集。カトリックの修道院が経営する学校に通っていたときの話や戦時中の体験の話など、興味深い内容もあったが、自分にはそこまで響かなかった。2023/07/19
kikupika
4
人間の義務、というかまあ年齢を重ねてくると、人それぞれ、それなりに悟り、覚悟し、諦めて受け入れていく。もうね、人生の折り返し地点を過ぎると変に達観してきちゃうので、うーん、そうだよねえと思いながら読了。しかしなんだな、カトリック系の学校で学んだということは、いろんな意味でこの人を形作っていると感じるね。宗教感っていうのは、生きていく上で大きな助けになると思うなあ。みんな神社とかお寺に行くのが好きなのは、きっと何となく自分を助けてくれる(ような気持ちになる)からだろうな。今日も謙虚に粛々と生きていくのだ。2020/10/26
乱読家 護る会支持!
2
曽野綾子さんのエッセイ集は、何度も図書館で借りては来るが、、、 たいがい、目次を読むか、一〜二章を読んでやめてしまう。 書かれてある事は、昭和6年生まれの曽野綾子さんにとっては、生きていく中で得られた沢山の気づきなのだろうけど、、、、 なぜだろう??? 2020/09/08