出版社内容情報
明治以降、「和」の建築は「洋」をどう受け入れてきたか。国産大理石競争、アヤシイ洋館群……建築探偵・藤森教授による全68話!
内容説明
日本の近代建築が直面した最初の難題は「脱ぐか否か」だった。一八五七年、米国総領事ハリスは江戸城登城を許される。土足のハリスを迎えたのは畳に敷かれた錦の布と、その上で草履を履いた将軍家定。以降、公的な場は「脱がない(土足)」が原則となる―。「和」の建築は「洋」をどう受け入れてきたか。銀座煉瓦街計画、国産大理石競争、奇妙でアヤシイ洋館群、日本に溺れた英国人教授等、建築探偵・藤森教授が語る全68話。
目次
第1講 明治政府が捨て置けなかった大問題
第2講 天皇の行く先々に洋館出現
第3講 突如現れたスリッパ問題
第4講 銀座煉瓦街計画と謎の技術者
第5講 国産大理石はどこにある
第6講 日本で花開いたコロニアル建築
第7講 乱立する奇妙な洋館群
第8講 コンドル教授が育てた4人の建築家
著者等紹介
藤森照信[フジモリテルノブ]
1946(昭和21)年長野県生まれ。建築家。東京大学名誉教授、東京都江戸東京博物館館長。著書に『建築探偵の冒険・東京篇』(サントリー学芸賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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