出版社内容情報
日本は絶対に戦争をしてはならない。『永遠の0』著者が圧倒的説得力で綴る、究極の反戦論!
内容説明
日本は絶対に戦争をしてはいけない。日本人ほど、戦争に向かない民族はいないのだから―。「ゼロ戦」と「グラマン」の徹底比較から見えてきた、私たちの致命的な欠点とは何か。ベストセラー『永遠の0』に秘めた、本当の想いとは。作家が「何としても戦争を回避しなければならない」という強い想いから真摯に綴った、圧倒的説得力の反戦論。
目次
第1章 ゼロ戦とグラマン(極限状況下に短所は現れる;根本から異なる設計思想;職人技を求める日本 ほか)
第2章 『永遠の0』は戦争賛美小説か(五〇歳の決心;小説家を目指した動機;戦争を語り継ぐ ほか)
第3章 護憲派に告ぐ(永世中立国スイス;自衛隊は軍隊ではない;能登半島沖不審船事件 ほか)
著者等紹介
百田尚樹[ヒャクタナオキ]
1956(昭和31)年大阪市生まれ。同志社大学中退。放送作家として「探偵!ナイトスクープ」等の番組構成を手掛ける。2006年『永遠の0』で作家デビュー。他著書に『海賊とよばれた男』(第十回本屋大賞受賞)等多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
204
百田尚樹は、ほとんどの作品を読んでいる作家です。本書は至極真っ当な『戦争と平和』論でした。特に第一章の『ゼロ戦とグラマン』は日米の比較文化論的で興味深いものがあります。著者の憲法九条改正私案には賛成しますが、安倍総理の改正案には反対です。もっと真面な憲法論が議論されないことが、寂しい限りです。2017/09/23
zero1
118
日本人は戦争に不向き。何かとお騒がせの百田が戦争や憲法を語るとこうなる。ゼロ戦は装甲が薄く搭乗員は使い捨て。補給など最悪を考えない日本人。「永遠の0」について石田衣良は「右傾エンタメ」と厳しいが、私はそう考えない。あの作品は戦争賛美でなく批判。後半は改憲について述べているが、「侵略戦争は永遠に放棄」という改憲案に疑問。開戦時には、「防衛のため」と為政者が言い出すかもしれないからだ。ただ9条の会など護憲派の頭がお花畑で言霊がないのは事実。逆に日本の核保有を言い出す輩の多くが短絡思考なのも事実。日本人は単純?2019/07/05
もりやまたけよし
112
永遠の0のウラ話という感じの部分は相変わらず熱い。無念としか言いようのない気持ちでなんとも言えない気持ちになる。日本人の多くがこれをタブー視して9条の信者になるカラクリがボンヤリ見えました。2018/02/27
金吾
90
○想像力が欠如している特性が日本人にあることを考えさせられます。現在においても最悪の事態をリアリティに基づいて戦略的に思考することは、対策を考えないただの警鐘(戦略的ではありません)以外、あまり無いのかなと思い、危機管理は苦手だと感じます。百田さんの述べていることはすべて正しいとは思いませんが自分の意見は持っていますので、私も自分自身の頭で物事を考えていきたいと思います。2021/01/19
OCEAN8380
80
今の憲法9条では日本は守ることが出来ない。この本を読んでさらに実感しました。他国から攻撃を受けても自衛隊は攻撃できない、9条があるからです。即刻憲法改正すべきです。2017/10/19