新潮新書<br> うつ病休職

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新潮新書
うつ病休職

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  • サイズ 新書判/ページ数 192p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106107177
  • NDC分類 498.8
  • Cコード C0247

出版社内容情報

30年でうつ病は約5倍に増え、それによる休職者も続出……。もはや社会問題。その真相に迫る!なぜ増え続けているのか? 「仕事がきつい」とクリニックに駆け込む人々、マニュアル通りの問診で「うつ病」と診断する医師、対策ゼロの企業……。もはや社会問題。急増するうつ病休職の正体に迫る

中嶋 聡[ナカジマ サトシ]

内容説明

「仕事がきついので、会社を休みたい」とクリニックに駆け込む人々。マニュアル通りの問診で「うつ病」と診断する医師。診断基準の変化や新型薬の普及で、うつ病やそれを理由に休職する者が増大、こうした状況に企業も困惑し、社会問題化している。しかし、それは本当に“病気”と言えるのか?医学ではなく労務上の問題ではないか?あやふやな診断が社会に与える影響は?精神科医が「うつ病休職」の正体に迫る。

目次

プロローグ 会社をうつ病で休職する方法
第1章 増加するうつ病と「うつ病休職」
第2章 休職診断書を求める人たち
第3章 うつ病をめぐる企業の困惑
第4章 診断の問題
第5章 精神科医は「うつ病裁判」をこう見る―電通事件と東芝事件
第6章 病気か、苦悩か
エピローグ 私の労働紛争

著者等紹介

中嶋聡[ナカジマサトシ]
1955(昭和30)年生まれ。東京大学医学部医学科卒業。医学博士。精神科医。96年、沖縄県に「なかまクリニック」を開業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

香菜子(かなこ・Kanako)

33
うつ病休職。中嶋聡先生の著書。うつ病休職は組織にとってとても対応が難しい問題であると思う。うつ病で苦しむ人がたくさんいる一方で、うつ病休職者が出た場合にはその求職者の所属組織や組織内の他のメンバーに負担がかかる。うつ病休職をしていながら、お金を受け取りながら、旅行や趣味、スポーツに興じているというケースを見聞きすると複雑な気分になるけれど、かといって本当にうつ病で苦しんでいる患者さんやその家族も多いから。2018/09/03

gtn

26
うちの職場にも"うつ病休職"を繰り返す職員がいる。出勤時は周りと雑談しながら楽しそうに仕事をしているのに、突然診断書を提出し、長期休暇を取る。そして、診断書記載の休養期間満了きっかりに復職し、何事もなかったかのように過ごしている。労働各法が労働者を守るべきものであることは分かるが、労使のバランスの悪さは常々感じていた。本書は、そのモヤモヤをある程度解消してくれる。モヤモヤを抱えるのは、使用者だけではない。当該職員の業務を代行している同僚も然り。2021/07/04

カッパ

25
【526】うつ病だといって休学したり休職するひとがいる。でも本当はそれは必要なのか?こんなことを思ったことある人は私だけではないと思う。企業からいうと下手すれはパワハラで訴えられる。なんとも納得のいかない話である。逃避型の抑うつ反応が全部うつならみんな強くならないと思う。落ち込まない世界なんてあるのだろうか?それを作るなら私はそれはそれですごいと思う。2017/08/30

でんか

24
一般書。臨床家の視点から、うつ病の診断と休職について書かれた本。こういった類の問題はストライクゾーンが広がったゆえに診断の間口が広がっていて問題が一般化してきつつあるよう。どこにもありそうな感じ。基本的には職場の問題で調子がわるくなっているひとたちのことなのだが、いかんせんその人たちの事情や病状がバラバラで、それをオーダーメイド的に良き環境を作るのは難しいだろうなあと思った。法律も絡んでくるしね。疾病として治療的介入が要らないとスパッと診断できる作者さんが勇気があるなあと思った次第(現場を知らないので…)2020/01/02

skunk_c

24
ベテラン精神科医の問題提起書。うつ病という「病気」と、抑うつという「苦悩」を区別し、抑うつの場合は治療よりもそれを招く労働環境などを取り除くべしとする内容なのだが、ご自身が産業医ではない場合、後者を行うのが受診した患者自身になる点についての配慮がもう少し必要なのではというのが第一印象。確かに職場に意見するのは越権だし、本人が自己解決するのがスジなのは分かるが、こうした受診者はそういうことが苦手なケースも多いんじゃないかな。ただし職場環境の改善を回避するために使用者が診断書請求するってのはもってのほかだが。2017/10/21

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