出版社内容情報
「日本の時代が一番良かった」。なぜ今なお島民はそう語るのか。数多くの貴重な証言を基に描く。
「学校も病院も日本が作ってくれた」なぜ今なお島民たちは日本統治時代を懐かしむのか。戦後の米国の影響下とはどこが違うのか。数多くの貴重な証言から、植民地支配に新たな視点を提示する一冊。
内容説明
大日本帝国の統治下にあったパラオ諸島を含む南洋の島々は、戦争で甚大な被害を受けた。それでも「日本の時代が一番良かった」と島民は言う。その前のドイツ支配下、あるいは戦後のアメリカの影響下とはどこが違うのか。古老の話から浮かび上がるのは、教育、経済、インフラ、文化をもたらした日本からの移民と島民との穏やかで豊かな日々だった―数多くの貴重な証言から、植民地支配に新たな視点を提示する一冊。
目次
序章 忘れられた植民地を訪ねて
第1章 武士たちは南洋を目指した
第2章 日本は戦わずにミクロネシアを手に入れた
第3章 ミクロネシアは日本の統治領になった
第4章 貨幣経済がやってきた
第5章 経済が発展し、日本人が増え続けた
第6章 パラオ人は日本人になっていった
第7章 島は激戦地になった
第8章 やっと戦争が終わった
第9章 アメリカは幸せをもたらさなかった
著者等紹介
荒井利子[アライトシコ]
東京都生まれ。ニューヨーク大学大学院社会学部修士課程卒業後、外資系コンサルティング会社勤務を経てハワイ大学大学院社会学部博士課程修了。在学中同大学及び東西センターの助手として勤務。ハーバード大学及びカリフォルニア大学の学会にて本書のもととなる論文を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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