出版社内容情報
達人だけが知る「本筋」をあえて外れる思考法とは? 話題の電王戦などを軸に、知恵と技の本質を突く。
本筋をわきまえてこそ「プロ」。そこを離れてこそ「一流」。将棋を指し続けて半世紀の達人が、なおも追い求めている境地とは? 注目された電王戦など棋界の話題をまじえて、知恵の本質につながるその思考法と勝負の機微を学ぶ。
内容説明
常識をわきまえぬ者は、「プロ」になれない。しかし、常識に囚われている者は、「一流」になれない―。数々の栄冠に輝いてきた棋界の第一人者が、電王戦で話題になったプロ棋士対コンピュータの戦いなどを題材に、常識のその先へ行くための思考法、技と知恵のあり方を伝授。あわせて、棋士たちの頭脳の使い方、年齢の壁を越える戦い方、連盟会長という仕事など、棋界の秘話を交えて、勝負の世界の機微を縦横に綴る。
目次
第1章 常識から外れる(何手、読めるのか;読む手、読まない手 ほか)
第2章 コンピュータとの勝負(電王戦;急速にたかまった気運 ほか)
第3章 五十代の試練(独特の組織と独自の立場;伝統の継承 ほか)
第4章 「常識外」への道(五歳で将棋に出会う;駒に残った歯型 ほか)
第5章 これからの将棋と私の一手(棋士に必要な三つの顔;棋士における芸術性とは ほか)
著者等紹介
谷川浩司[タニガワコウジ]
1962(昭和37)年、神戸生まれ。将棋棋士。十一歳で若松政和七段に入門し、十四歳でプロ棋士、二十一歳で史上最年少の名人となる。以後、数多くの栄冠に輝き、棋界の第一人者として活躍。2012年、日本将棋連盟の会長に就任し、現役棋士との二足のわらじをはく(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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