出版社内容情報
藤子・F・ 不二雄[フジコ エフ フジオ]
原著
川村 元気[カワムラ ゲンキ]
涌井 学[ワクイ マナブ]
著・文・その他
内容説明
恐竜博の化石発掘で見つけた化石を恐竜のたまごだと信じたのび太が、タイムふろしきで化石を元の状態に戻すと…生まれたのは双子の恐竜だった!しかも、未発見の新種だ。のび太に似て、頼りないキューと、おてんばなミュー。個性の違いに苦労しながら、親のように愛情たっぷりに育てるのび太だったが、2匹が現代で生きていくには限界が来てしまう。キューとミューを元の時代に返すことを決心したのび太は、ドラえもんや仲間たちとともに6600万年前へと出発する。
著者等紹介
藤子・F・不二雄[フジコFフジオ]
本名、藤本弘。1933年富山県生まれ。1951年「天使の玉ちゃん」でデビュー。数多くの傑作を発表し、児童漫画の新時代を築く
川村元気[カワムラゲンキ]
1979年生まれ。『電車男』『告白』『おおかみこどもの雨と雪』『君の名は。』『怒り』『天気の子』等の映画を製作。2011年に「藤本賞」を史上最年少で受賞。12年に、初小説『世界から猫が消えたなら』を発表
涌井学[ワクイマナブ]
1976年神奈川県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kitten
8
息子のために買った本。今年の映画のノベライズだけど、映画はかなり公開が延期された。映画は夏に見たけれども、基本的には映画に忠実。ただ、やっぱり映像でないと分かりにくいところもある。あとは、著者の力量かな。渾身のギャグでも寒く見えてしまった。新種の恐竜、で新恐竜。最後のオチにも繋がるので、映画以上に新恐竜という呼称が出てくる。映画としての出来は素晴らしかったんだけどな。キュー、ミューの魅力は、やっぱり映画でないと伝わらないね。2020/11/24
END
5
『のび太の恐竜』と『のび太と竜の騎士』を合わせた様な印象。キューの成長を見守るという事で、自分を信じてくれる人が居るという事に気づいたのび太。『ドラえもん』は決して頼りきって甘えているだけの物語ではないって事かな。サプライズがあるってのは知っていたけど、小説で文字だけだと分かりづらい。パラレルワールドで繋がっていく「すこし・ふしぎ」はちゃんと受け継がれていた。2021/03/15
APIRU
5
小説で楽しむ劇場版ドラえもん。現在公開されている映画のノベライズ版だそうで、ドラえもんの映画をあまり観た事がない自分でも楽しんで読めました。寧ろ小説版を読む限り、映画を観たら滂沱の涙になるような気がして、観るとしたらこっそり一人で観ると思います。のび太君が拾ってきた化石にタイムふろしきを使ってみたら、双子の新種恐竜が誕生。現代で飼育は無理だから元の時代に戻してあげようと、いつもの愉快なお友達と一緒に6600万年前に赴く。不得手が個性になり馴致不能も多様性に繋がる。そんな含蓄に富んだ展開もまた感動的でした。2020/08/16
才谷
1
のび太の育てた恐竜のキューがいつまで経っても空を飛べないことをのび太が自分に重ね、どうにか飛べるように頑張る姿がいつもと違って新鮮。のび太もいろいろとできないことはあるけれど、本当はできるようになりたいと思ってたんだなぁ。2021/05/18
はかせ
1
30年ぶりのリメイクか?恐竜研究の進歩も取り入れてはなしを踏み外さない製作者の努力を買う。F先生がみたら喜ばれるだろう。2020/06/11