出版社内容情報
医学と哲学の両面から理性と情動の関係、人間の判断の意味を解き明かす。認知症五百万人時代の必読書。
ボケても、ボケていなくても、なぜ「胃ろうはNO」なのか。医学と哲学の両面から人間の判断の構造をひもとき、理性と情動、意識と無意識、直感的意思表示の意味を明らかにする。認知症五百万人時代を迎える現代人必読の論考。
内容説明
「あなたは胃ろうを受けいれますか?」。そう問われた際、ボケて認知能力が低下した高齢者でも、健常者と同じく八割が「NO」と答える。いったい、なぜなのか―臨床観察と近代哲学の両面から、人間の判断の構造をひもとくうちに見えてくる、理性と情動の関係、意識と無意識の働き、三八億年の生命史をさかのぼる「好き・嫌い」の直感的意思表示の意味…。認知症五〇〇万人時代を迎える現代人必読の論考。
目次
第1章 胃ろうの選択を前にして
第2章 延命と生存の質(QOL)から考える
第3章 認知症高齢者に是非をたずねる
第4章 「好き」「嫌い」の情動をさかのぼる
第5章 パイロット・スタディに寄せられた二つの疑問
第6章 理性は情動より大切か
第7章 理性はヒトに固有の能力か
第8章 理性と情動を「いのちの営み」から考える
第9章 意識と無意識の働き
第10章 身体的判断は理性的意思決定に先行する
第11章 認知症高齢者に耳傾ける倫理
著者等紹介
大井玄[オオイゲン]
1935(昭和10)年生まれ。東京大学名誉教授。東大医学部卒業後、ハーバード大学公衆衛生大学院修了。東大医学部教授などを経て国立環境研究所所長を務めた。現在も終末期医療全般に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紫羊
魚京童!
bapaksejahtera
calaf
ぼっせぃー




