出版社内容情報
世の不条理、生きる悲哀などの根源は? “難解”な哲学から碩学が日本的精神の核心に迫り、「今」を読み解く。
日本的精神の核心を衝く! 知的興奮あふれる13章!世の不条理、生きる悲哀やさだめを考え抜き、無類の思想を生んだ稀代の哲人。自分であって自分でなくする「無私」とは? 日本一“難解”な哲学を碩学が柔かく読み解く。
内容説明
考えに考え抜き、自分の底を突き破った先にあるものは―。世の不条理、生きる悲しみ、人生のさだめなどを、歩きながら沈思黙考し、「日本人の哲学」を誕生させた西田幾多郎。自分であって自分でなくする「無私」とはどんな思想なのか。その根源にある「無」とは何か。純粋経験、理性と精神、死と生、論理と生命、根本実在…難解な言葉をかみくだき、「西田哲学」の沃野を、稀代の思想家が柔らかな筆致で読み解く至高の論考。
目次
西田幾多郎の「道」
「無の哲学」の誕生
「純粋経験」とは何か
「絶対無の場所」について
「死」と「生」について
特攻精神と自死について
日本人の宗教意識
「有の思想」と「無の思想」
「日本文化」とは何か
大東亜戦争と西田哲学
絶筆「私の論理について」
「永遠の今」と無始無終の時間
西田哲学の毒
著者等紹介
佐伯啓思[サエキケイシ]
1949(昭和24)年、奈良県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。東京大学経済学部卒。同大学院経済学研究科博士課程単位取得。2007年正論大賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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