新潮新書<br> 日本人のための世界史入門

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新潮新書
日本人のための世界史入門

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  • サイズ 新書判/ページ数 271p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106105067
  • NDC分類 209
  • Cコード C0222

出版社内容情報

古代ギリシアから現代まで。3000年の歴史をおさえるための“コツ”、教えます――。苦手克服のための入門書。

いつから日本人は世界史が“苦手”になったのか―。「日本人にキリスト教がわからないのは当然」「中世とルネッサンスの違い」など、3000年の歴史を“大づかみ”するための“コツ”、教えます。苦手克服のための入門書。

内容説明

いつから日本人は世界史が“苦手”になったのだろう。“コツ”さえつかめば、世界史ほど面白いものはないのに―。「物語のない歴史は退屈である」「日本人にキリスト教がわからないのは当然」「中世とルネッサンスは何が違うのか」「フランス革命の楽しみ方」…。歴史の“流れ”を大づかみするための補助線を引きながら、古代ギリシアから現代までを一気呵成に論じる。一冊で苦手意識を克服できる、便利な世界史入門。

目次

序言 歴史は偶然の連続である
第1章 皇帝とは何か、王とは何か
第2章 あえて「暗黒の中世」と言ってみる
第3章 ルネッサンスとは何か
第4章 フランス革命と十九世紀
第5章 日本の擡頭、二度の大戦
第6章 現代の世界

著者等紹介

小谷野敦[コヤノアツシ]
1962(昭和37)年生まれ。東京大学文学部英文科卒業、同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了。学術博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

月讀命

93
世界史の勉強をしたくなって、先だって読んだ山川出版の詳説世界史の教科書とは趣が全く違う。史実が並べられているだけではなく、文章の中に著者の主観が満載で興味深い。歴史的な事象を多くの観点から捉え、関連する知識をフンダンに散りばめており、文体は、悪口や嫌味、皮肉っぽく書かれているところが散見され、ショーペンハウエルみたいで好きだ。日本人のための世界史入門とあるが、私の様な世界史音痴がいきなり読むのにはやや難しく、世界史の教科書を一読し、何となく歴史の流れを知ってからこの本を読んだ方がいいような気がした。 2014/02/07

harass

71
よく読むこの著者の気になっていた本をようやく借りる。題名と内容にいつものようにズレがある。世界史の薀蓄本。以前から感じていたこの著者の本独特の印象の正体がやっとわかった気がする。ようするに、「史観」を排しているのだ。だから、事実だけを語ろうとするので、まとまった印象がない。誠実さを極めた一種のスタイルだろう。まあ、著者の一言多いところはサービスみたいなものだが。著者の言うように、歴史学者の論じる正確な細かい知識よりも、歴史小説のような大雑把な知識だけで一般人には必要充分であるとする主張はもっともだ。2017/12/19

岡部敬史/おかべたかし

64
《フランス語では歴史も物語もイストワール(histoire)である》という一節を発見。企画の芽になりそう2017/09/04

Y

30
大真面目に世界史のことを知りたい…!と考えて本書を手に取った人はがっかりすると思う。著者が思いつくままに好き勝手世界史についてしゃべくるという感じのスタイルで、はっきりいって雑多。けれど、随所に挟まれる小谷野さんの小言が、癇に障る人もいるかもしれないけど個人的にはおもしろかった。宗教をその外部にいる者が学ぶことの滑稽さについて述べていたのが印象に残ってる。2013/12/17

ヨーイチ

29
小谷野敦に親しんだ人なら「なるほど」って感じだけど、知らない人にとっては異色の歴史本かも知れない。テキパキと要点を列挙して、独特の脱線が楽しい。後書きで述べている様に「(歴史は)専門家では無いのだから大体でいいんです」って実はなかなか言えないよなぁ。例えると理系の学部で選択科目の歴史の講義って感じかなぁ。先生も学生もやる気が無くって、ぬるいけど、たまの脱線話で眠気が覚める。その癖「コレくらいは知っといてくださいね。恥を掻きますよ。」って圧力が微妙にあるような。続く2016/02/22

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