新潮新書<br> 生物学的文明論

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新潮新書
生物学的文明論

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  • サイズ 新書判/ページ数 248p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106104237
  • NDC分類 460.4
  • Cコード C0245

内容説明

豊かな海をはぐくむサンゴ礁にも、日夜潮だまりで砂を噛むナマコにも、あらゆる生きものには大切な意味がある。それぞれに独特な形、サイズとエネルギーと時間の相関関係、そして生物学的寿命をはるかに超えて生きる人間がもたらす、生態系への深刻な影響…。技術と便利さを追求する数学・物理学的発想ではなく、生物学的発想で現代社会を見つめ直す画期的論考。

目次

第1章 サンゴ礁とリサイクル
第2章 サンゴ礁と共生
第3章 生物多様性と生態系
第4章 生物と水の関係
第5章 生物の形と意味
第6章 生物のデザインと技術
第7章 生物のサイズとエネルギー
第8章 生物の時間と絶対時間
第9章 「時間環境」という環境問題
第10章 ヒトの寿命と人間の寿命
第11章 ナマコの教訓

著者等紹介

本川達雄[モトカワタツオ]
1948(昭和23)年宮城県生まれ。東京大学理学部生物学科卒。琉球大学助教授など経て、東京工業大学大学院生命理工学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

月讀命

67
名著である中公新書のベストセラー『ゾウの時間ネズミの時間』を、3年間に渡り読み続けているが、一向に読み終える事が出来ない。その本は、理数系向きに書かれており、指数の4分の1乗が理解出来ないし、前に戻って読み返す事が繁多でツンドク状態であった。この「生物学的文明論」は、動物のサイズに対するエネルギーと時間の相関関係を文系レベルで易しく解説し、生物学的寿命を超えて生きる人間が齎す生態系への深刻な影響についても言及し面白い読物である。 これを機会に、「ゾウの時間、ネズミの時間」を最後まで読み切ってみたくなった。2012/02/10

翔亀

49
ナマコ研究者による発想の転換の本。珊瑚と藻の共生とかナマコの生態とか、特殊な質の種を紹介することで、普遍性と量を重視する科学的思考を批判したり、円筒を基本とする生物のデザインと対比して四角を基本とする人類の技術志向のデザインを批判する。あるいは一世を風靡したゾウの時間とネズミの時間論(寿命2年のネズミと70年のゾウ共に一生に使うエネルギーは同じ。ゾウは同じエネルギーを時間をかけて使うから長生き)を踏まえてスピード化する人間社会を批判する。そしてそのエネルギー換算だと人間の寿命は40年で、それから後は技術↓2015/10/07

naoっぴ

47
生物学的視点から社会のあり方を眺め、生き方を見つめ直してみようという本。物理学や数字によらず生物を例に挙げて説明するあたり、読み易い文章と相まって温かみを感じる内容でした。サンゴ礁の生態系によるリサイクルの素晴らしさからは現代のエネルギー問題と価値観を、寿命70年のゾウと2~3年のネズミでも心臓の打つ回数は同じで一生の長さの感覚も同じこと、すなわちエネルギーを使うほど時間感覚は早くなること、そこから考える現代の時間環境問題など、社会の歪みを様々な視点から語る。私たちは生物なんだということを強く感じます。2014/12/06

tetsu

46
★4 生物学的発想で現在社会を見つめ直す。なかなか面白いアプローチ。生物学的な見地からは動物は子孫を残すまでが仕事で、自分で獲物をとれなくなる年寄りは生きて行けない。人間の平均寿命もちょっと前までは40歳代だったので、年金や人口爆発のような問題は気にしなくてよかったのにね。 著者はナマコの研究者なのでそのあたりの話もとても興味深い。 ナマコの表皮の特徴とそれを生かしたの2段階の自己防衛方法、目や脳がなく無限にある海底の砂が主食。不思議な生き物で最近は中国の高級食材として人気である。2016/07/13

白拍子

35
人間を含めた生物の事を詳しく知りたい人はぜひ読むべき書であるとおもいます。『ゾウの時間、ネズミの時間』という名著があるけれども、流石、中公新書ということで理系で難解な側面があります。この新潮新書は、その解説書の様な構成で、文系の方にも解り易く著されています。象にはゆっくりとした時間が流れ、鼠は早く時間が流れるといったように生物にはそれぞれ異なった時間の流れがある。人間は所詮は40年、身の丈に合った人生を歩むことが必要だし、また、その長さを、密度の濃い充実した時間を送る必要がとも思う。2018/02/05

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