出版社内容情報
「何で日の丸を降ろすんだろう」――昭和20年8月13日、朝鮮の港町・仁川に住む7歳の著者は不思議な光景を目にする。それは、当り前の生活と秩序が崩れさる前触れだった。玉音放送の後、優しかった現地の青年は豹変して「この家はオレのもの」と棲んだ。隣組では、上陸した米兵に「慰安婦」を差し出す相談が持ち上がった。仁川神社の宮司は行方不明に・・・・・小さな目と耳が捉えていた、敗戦下の貴重な記録。
内容説明
「何で日の丸を降ろすんだろう」―昭和二十年八月十三日、朝鮮の港町・仁川に住む七歳の著者は不思議な光景を目にする。それは、当たり前の生活と秩序が崩れ去る前触れだった。玉音放送の後、優しかった現地の青年は豹変して「この家の物はオレのもの」と凄んだ。隣組では、上陸した米兵に「慰安婦」を差し出す相談が持ち上がった。仁川神社の宮司は行方不明に…小さな目と耳が捉えていた、敗戦下の貴重な記録。
目次
第1章 なぜ日の丸を降ろすんだろう
第2章 仁川の港は世界一
第3章 玉音放送は分からなかった
第4章 うちの母さんが慰安婦に?
第5章 朝鮮人には、本当の名前があった
第6章 「公設慰安所」がお向かいにできた
第7章 柳君がくれた大きな朝鮮餅
著者等紹介
吉原勇[ヨシハライサム]
1938(昭和13)年朝鮮京畿道生まれ。仁川で終戦を迎える。中央大学法学部卒業後、毎日新聞社入社。経済部記者、同部副部長、経営企画室委員などを経て下野新聞社取締役、作新学院大学講師を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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印度 洋一郎
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