新潮新書<br> 腹八分の資本主義―日本の未来はここにある!

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腹八分の資本主義―日本の未来はここにある!

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  • サイズ 新書判/ページ数 191p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106103278
  • NDC分類 318.6
  • Cコード C0223

内容説明

悲観しているだけでは何も変わらない。目を凝らせば、日本の中にも希望はあるものだ。出生率を劇的に向上させた長野県下條村、「あるもの探し」で活気を取り戻した宮崎県児湯郡、社員と地域の幸せを徹底的に追求し続ける伊那食品工業…。共通しているのは、社会を蝕む「強欲」を退け、お金には代えられない価値を守り続けていることである。画期的な取り組みを続ける地方を訪ね、「日本のこれから」を考える。

目次

第1章 出生率2・04はどうして実現したのか―長野県下條村
第2章 「あるもの探し」で地域は活性化する―宮崎県児湯郡
第3章 林業が栄えれば水源も守れる―長野県根羽村
第4章 超高収益を実現した障害者企業、サムハル―スウェーデン・ストックホルム市
第5章 企業と農村の幸せな結婚―岩手県住田町、北海道赤平市、千葉県富里市
第6章 腹八分の資本主義―長野県伊那市

著者等紹介

篠原匡[シノハラタダシ]
1975(昭和50)年東京都生まれ。日経ビジネスオンライン記者。慶応大学商学部卒業後、1999年に日経BP社に入社。『日経ビジネス』編集部で、建設、不動産、金融などを担当。2008年3月より、日経ビジネスオンライン編集部に所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あちゃくん

74
この本で取り上げられている、サムハルや伊那食品工業は素直にすごいなと思いました。資本主義を真っ向から否定するのではなく、歪が生じる部分をどう補完していくか、いろいろ考えないとだよなと感じました、2015/08/22

さきん

25
人々が物的、精神的に豊かに暮らしていける社会は何かということを、様々な事例を挙げて紹介する。長野県山村における若者を自己資金で誘致する試み。鍋つくりで隣町と交流を深める、川上は林業で、川下は水環境として森林資源を守っていく、障碍者でも働ける環境を整備する国有企業の試みなど。2018/03/18

けんとまん1007

21
言い古されている言葉ですが、「あるもの探し」の視点。それまでの見方を、変えてみることから始まる。伊那食品工業さんは、以前から知っていた。そこでの失敗例が、とても心に響く。そんなところを、最近、実感しているからだ。年輪のごとく、地道に成長を続けることからくる強さこそ、本物だろう。それと、サムハル。あまりに、凄すぎてというのが本音。その人ができることから、仕事を探し作る。ただし、そこに甘さは全くないのが凄いのだ。悪い意味の情けはない。それ以外のものも、なるほどなあ~と思う。2015/12/18

だいごろ

4
出生率2.04を達成した長野県の村や、高収益を実現している障害者企業サムハルなど、いま日本が抱えている社会問題を解決した成功例が紹介されている。どんな社会にも、どんな組織にも問題はあるが、それを解決するにはどうすればいいか、ヒントになる事例がいくつもあり参考になった。特に第一章はリーダーシップについても「なるほど」と思わせる内容だった。2009/11/06

壱萬参仟縁

3
伊那食品工業などの身の丈に合った方法での永続経営を各地の事例を通じて理解できる好著。2012/04/11

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