内容説明
生気のない顔つきの子供がなぜ増えたのか。無気味な少年犯罪が連続するのはなぜなのか。現代日本の歪みは、すべて「本能の力」を軽視したことのツケである。「不快感が子供を育てる」「体罰は進歩のためにある」「非行と不良は別物」「“正しいいじめ”には意義がある」「脳幹を鍛えよ」等。建前論を排し、安易な復古主義にも与せず説く。徹底的に経験に基づいて作り上げた戸塚理論の精髄がここにある。
目次
1 「体罰」は善である
2 父親が家庭を支配する
3 「いじめ」の意義
4 力は正義である
5 進歩の鍵は恐怖が握る
6 「合理主義」の欺瞞
7 本能が善である
8 「脳幹論」の基本
9 非行と不良は別物である
10 「安詳恭敬」を知る
著者等紹介
戸塚宏[トツカヒロシ]
1940(昭和15)年生まれ。戸塚ヨットスクール校長。名古屋大学工学部卒。1975年、沖縄海洋博記念「サンフランシスコ‐沖縄単独横断ヨットレース」優勝。1976年、愛知県美浜町に戸塚ヨットスクールを開校。これまでに六百人以上の情緒障害児を更生させる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コージー
20
★★★☆☆戸塚ヨットスクール校長の著書。体罰肯定論が書かれている。私は体罰を擁護しないが、この本だけ読めば、彼の真意は多少理解できるかもしれない。ちなみに戸塚氏は、合理的な西欧的思想を批判し、儒教の思想に傾倒している。また科学的な根拠を大事にしているようだが、残念ながら、この本には彼の理論を証明できるエビデンスは紹介されていない。2020/10/12
キョートマン
12
悪名高き戸塚ヨットスクールの校長の著書。評判の悪さから批判的に身構えて読んでみたが、存外に説得力がある。たしかに無条件で体罰を禁止したりだとか、子供が不快感を感じることを取り除いている現在のやり方は見直した方が良いのではないかと思った。2020/08/21
B.J.
9
●いじめは「行動」を対象に :いじめの理由は、「行動」を対象にすべき。木に登れない、といったこと。 →肉体的なこと”デブ・ブス”といったことは本人の努力とはあまり関係がないので、そこで、恥をかかせても進歩につながらない。・・・本文より2020/03/16
ペンだ子
4
教育論が理想だけを語るだけなら意味があるとは思えない。そういう意味で体罰だけを否定するのは、おかしいと思う。うわべだけで物事を判断してはいけない正しい、間違いも含めて一読する価値がある本
ひよこ
3
暴力によって暴力を止めても、それは本質的な解決ではないって時計仕掛けのオレンジが言ってた。2010/09/24
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