内容説明
日本の近代批評の創始者であり、確立者でもある小林秀雄―。厳しい自己鍛錬を経て記されたその言葉は、没後二十余年の今日なお輝きを増し続け、人生の教師として読む者を導いている。人間が人間らしく、日本人が日本人らしく生きるためには、人それぞれ何を心がけ、どういう道を歩んでいくべきか。八十年の生涯の膨大な作品の中から選り抜いた、魂の言葉四百十六。
目次
批評とは竟に己れの夢を懐疑的に語る事ではないのか―24~28歳
君は解るか余計者もこの世に断じて生きねばならぬ―29~31歳
確かなものは覚え込んだものにはない強いられたものにある―32~33歳
広く浅く読書して得られないものが深く狭い読書から得られる―34歳
不安なら不安で不安から得をする算段をしたらいいではないか―35~36歳
誤解されない人間など毒にも薬にもならない―37歳
美しい「花」がある 「花」の美しさという様なものはない―38~43歳
モオツァルトのかなしさは疾走する 涙は追いつけない―44~46歳
人間は憎み合う事によっても協力する―47~48歳
美は信用であるかそうである―49~51歳
見ることは喋ることではない 言葉は眼の邪魔になるものです―52~56歳
考えるとは物と親身に交わる事だ―57~61歳
プライヴァシーなんぞ侵されたって人間の個性は侵されはしない―62~74歳
宣長が求めたものは如何に生くべきかという「道」であった―75~80歳



