新潮新書<br> カウンターから日本が見える―板前文化論の冒険

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新潮新書
カウンターから日本が見える―板前文化論の冒険

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  • サイズ 新書判/ページ数 190p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106101830
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0236

出版社内容情報

一流の職人が、最高の素材に腕を振るった料理を、カウンター越しに受け取り、すぐ舌鼓を打つ──。日本では当たり前の「板前割烹」、この上質な料理をいただく場所としての「料理カウンター」は世界広しといえども日本にしかない。誰もが耳を疑うこの事実に気がついた著者が、その歴史をたどり始めると、思いもよらぬ発見の連続。「カウンター」という空間に凝縮されていたのは、日本の文化そのものだった。

内容説明

座敷もテーブルもいい。しかし和食の醍醐味はなんと言っても“カウンター”だ。職人である板前さんが目の前にいる世界、そして一流の料理人の手捌きを見ながら食事ができる楽しみ。それは誰がいつ、何故始めたのか?その時の社会と経済は?日本にしかないのは何故?これらの疑問をまじめに追究。見えてきたのは「斬新なアイデア」であり、「大切にすべき日本文化の一つの形」だった。ひと味違った料理文化の本です。

目次

板をはさんだ日本的空間
第1章 それは色街でスタートした
第2章 震災後の発展する東京へ
第3章 関西による「関東征服」
第4章 日本にしかないのはなぜか
第5章 カウンターその抗しがたい魅力
第6章 日本の力の源泉が見える

著者等紹介

伊藤洋一[イトウヨウイチ]
1950年(昭和25)年長野県生まれ。住信基礎研究所主席研究員。早稲田大学政治経済学部卒業。専門はデジタル経済だが、森羅万象への興味を本領とする。ラジオ・テレビ出演、ポッドキャストなど多数。全日本鍋物研究会広報部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ペプシ

4
★★★ 面白いけど何度も読むべき本でもないかな。確かにカウンターで料理を楽しむのは日本の独自の文化。今後は勇気を持ってカウンター席で料理を楽しむのもいいのかも?まずはそんな店に入れるようにならないと。。。東京の料理の味が濃い理由には納得。2017/03/19

Humbaba

4
料理というのは相手を見ながら作れば,より一層良いものが作れる.相手の体調や反応を見ながら作ることで,本来よりもさらに一歩進んだ物が作れる.それを行うために,カウンターというのは非常に優れた方法である.日本の文化だからこそできることでもあるので,どこでも使える方法ではないが,廃れるには惜しい効能がある.2011/04/02

nakmas

3
カウンターを挟んで、料理を提供する、しかも超一流の料理を、というのは日本の板さんが生み出した形、という気づきそうでまったく気づかない事柄への考察。 お客の鼻先と同じ高さで、1mも離れていないところに、よーく研がれた包丁が、切っ先を客側に向けて置かれる立ち位置は、それが安全性を担保して、他の状況も含めて受け入れられ、また満足を与えられるような価値観が共有されなければ、まず成立しない。2016/10/09

sakase

3
料理カウンターは日本の文化。 カウンターでは横に座るので 目と目をあわすことなく会話ができるのが 私には心地よいコミュニケーションになります。☆42016/03/08

おらひらお

3
2006年初版。カウンター文化の発生から東京進出、全国展開の流れを概観し、その特徴を紹介しています。カウンター文化が日本独自のものであること、食品保存の進展がカウンター文化を発展させたことが確認できました。2012/12/26

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