内容説明
ライターは見た!アーティストたちの愉快な素顔、奇妙な性癖―。ハービー・ハンコックの遅刻に肝を冷やし、ロン・カーターの厳格さに怯える。エリック・クラプトンの客層に驚き、坂本龍一の裏技に感服する。たった一言で大物歌手が急にご機嫌になることもあれば、大物プレイヤーがめげてしまうこともある。音楽ライターの取材現場には、ライブのような緊張感、感動があふれている。
目次
1 天才音楽家たちの素顔(「魂」を論理で説明してくれた坂本龍一;慣れない演技をカバーした坂本龍一の必殺技 ほか)
2 アーティストもまた、アーティストのファンなのです(U2の追っかけとなった大物女優;ストーンズ・ファンの熱い姿 ほか)
3 黒い白人、白い黒人(音楽シーンでは黒人がマジョリティ;黒人ジャズ・ミュージシャンたちの苦しみ ほか)
4 音楽が生まれる街(MSGのド真ん中で起きた機材のトラブル;ニューヨークで生まれる音楽のレベルが高い理由 ほか)
5 音楽ライターという商売(誰でもなれるけれど、なかなか食べていけない音楽ライター;音楽ライターへの道 ほか)
著者等紹介
神舘和典[コウダテカズノリ]
1962(昭和37)年、東京都出身。音楽ライター。ジャズ、ロック、J‐ポップなど、幅広く取材
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
50
ちょっとダーティーな話もあるのかと思ったら、そんなこともなく、「いい話」ばかりだった。音楽ライターとしての現実的なお話もあり、もしこの道を志していらっしゃる方がいれば、目を通しておいて損はないと思う。2016/03/22
えんび@灯れ松明の火(文さんに賛同)
15
ほぼジャズでNYな一冊。聴いて気持ちがいいかどうかが問題でジャンルがどうのは意味がない・・・っぽい発言に共感。2012/05/22
貧家ピー
2
取材したが雑誌に書けなかったエピソードをまとめた一冊。一度いろいろな音楽が聞きたくなった。2006/01/31
AM
1
ミュージシャン自体に焦点を当てたこぼれ話が満載で、思わずにやりとしてしまいます。終章で、以下の自分のポジショニングを決めて、ライターとしての位置を確立したかという経験談を話しているのですが、非常に参考になります。2020/03/09
とす
1
タイトルにつられて手に取ったが読んでみるとジャズとほんの少しロックの話で、よく知らないことだらけだった。チックコリアのような知っている人の名前が出たところはおもしろく読むことができた。いつかマイルズなどの音楽をじっくり聞いたときにこの本の内容を思い出せるといいなと感じた。2017/01/15
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- 和書
- 奪われた少年時代