内容説明
本書は海に憧れた少年ビセット(著者)が、15歳から20歳までの5年余(4回の世界周航を含む帆船生活)の、アプレンティス(士官見習生)、あるいは若きセコンド・メイトとして送った体験を、後年の豊富な海上経験を加味して興味深く書き綴ったものである。本書には、今世紀初頭の帆船から汽船への技術革新、シーマンシップの原点、帆船乗りの栄光と悲哀が巧みに組み込まれている。
目次
リバプールでの少年時代
海への憧れを秘めて
商船士官見習生契約
待望の船乗りになって
帆船事始
船乗りの「こつ」を学ぶ
大西洋の真直中で
イースティング・ダウン
メルボルン港とケープ・ホーンに至る航海
ケープ・ホーンをかわって一路母港へ〔ほか〕