内容説明
さらば、「窮靴」!われわれは靴に足を合わせてはいないか。足にぴたりと合ってこそ快適な靴と言えるのではないか。いやそれ以前に、そもそも人が歩くとはどういうことなのか…。一九八三年、アシックスの開発チームは歩行の意味から問い直し、日本初の本格的ウォーキング・シューズを誕生させた。この日本人の足元の革命から二十年、今もさらなる進化がつづいている。
目次
序章 革命的商品
第1章 素人たちの挑戦
第2章 年間2000万足の市場へ
第3章 「窮靴」との闘い
第4章 快適靴には理由がある
第5章 ホモ・ウォーキングス
第6章 歩かない現代人
第7章 ジョギングからウォーキングへ
第8章 文化としてのウォーキング
終章 進化の可能性
著者等紹介
前田和男[マエダカズオ]
1947(昭和22)年東京都生まれ。ノンフィクション作家、翻訳家、編集者。路上観察学会事務局。東京大学農学部卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Humbaba
2
どのような靴が必要なのかというのは、今の要望を聞くだけではわからない。要望はあくまでも現在の市場に関するものであり、新しい市場があって本当に目指すべきはそちらということも十分に起こり得ることである。ただし、やっている当人としてはうまくいくと思っても、それが受け入れられるかの保証はないため資金が潤沢にあるわけではない。だからこそどうすればうまく回せるかについてはよくよく検討する必要がある。2025/01/14
samandabadra
1
宣伝と見まごうばかりのところもあるが それはそれ、 ウォーキングシューズの歩みを描いたもの。 こうやって、意外とボツと思われたことを信じてやって 成功する話ってあるんですよねえ。 2009/09/14
もなか
0
歩く、もしくは走るという行為に靴は欠かせないというのに、あまり顧みることは無かったなぁと猛省。しかし、デザインがカッコよくないとなぁと思う私はまだまだピチピチのスニーカー世代なのでした。2012/06/24