出版社内容情報
脳と体の衰えを知恵とユーモアで迎え撃つ。直木賞作家の「老年のヒント」。突然始まった単身生活。モットーは「“まあまあ”でいいじゃないか」。簡素に食事を調え、落語は読んで鑑賞、旧知の場所を訪ね、亡き人の思い出に親しみ、眠れぬ夜は百人一首を数える――迫りくる老いを受け止めながら日々を軽やかに過ごすコツを伝授し、人生の豊かさを再認識させてくれる滋味絶佳の老境エッセイ。
【目次】
目次
日々の暮らしと知恵(九十歳 手料理いたします 食;教養がありますか 日課 ほか)
私の好きなもの(華麗なる寅さん? 映画;落語を読んでいます 落語 ほか)
間奏曲です
身体の声を聞いてみる(奥歯の痛み ありがとう 心臓;海馬が勝手に動くのかも 脳 ほか)
生と死のあいだで(東京あちこち訪ねたら 思い出めぐり;人生いろいろ老爺もいろいろ 人生の岐路 ほか)
最期の「ありがとう」 その後
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さちこ
51
小さい頃ブラックユーモアを初めて知って、なんて面白いんだろうと感激した。阿刀田高のエッセイを読めて幸せだ。こういうふうにユーモアでいい方に考えて老後を過ごすと豊かな人生になるのだろう。2025/12/31
Rie【顔姫 ξ(✿ ❛‿❛)ξ】
22
親用に図書館で借りて、返却もお願いしていたのに返してなかったので自宅に持ち帰って一読。阿刀田高さんは、昔その名前をよく聞いた著名な作家でウチにも著書が複数あったと思うけれど私自身はあまり読んでいない。本書は、90歳になられた氏の生活、ご家族のこと、文学のこと、思い出話などがつづられている。90歳でこのような文章をユーモアをちりばめて書けることにまず驚愕するけれど、文章の端々に感じられる人としてのたたずまいがとても素敵だと思った。自分のために借りた本ではなかったけど、読んでよかったです。2026/02/01
ガットウ
19
★★★★4.3点。最近、若い頃好きだった作家さんの駄作を読んで切なくなる事が多いけど、阿刀田高さんのエッセイは文章のリズムが心地良く、90歳を過ぎて尚楽しく読めました。 2025/10/25
JADE
16
ずいぶん若いころ「ギリシア神話を知っていますか」を読んで阿刀田さんにハマって、何冊か読んだことがあった。エッセイも読んだ。大変失礼な言い方で恐縮だが、まだご存命だったとは知らなかった。90歳で身の回りの家事をこなして一人暮らしをし、これだけの文章を著わせるほど頭脳明晰で、「ありがとう。ありがとう」と最愛の妻を看取る。自分にとっても老いは遠いことではないので、なんとも素敵な老い方だなと羨ましく思った。阿刀田さん、どうぞこれからもお元気でと、静かに読了。☆3.82026/01/25
たっきー
14
奥様は施設入所、単身で生活を送る90歳の著者による日々の生活やこれまでの人生についてのエッセイ。「結果として運にも恵まれ、うまくいったから言うのではなく、"人は本当に好きなこと、やりたいことを選んで生きるのがいい。どんなに苦労しても、それが人生だ"と老爺は思ったりする」。2025/12/30




