出版社内容情報
脳と体の衰えを知恵とユーモアで迎え撃つ。直木賞作家の「老年のヒント」。突然始まった単身生活。モットーは「“まあまあ”でいいじゃないか」。簡素に食事を調え、落語は読んで鑑賞、旧知の場所を訪ね、亡き人の思い出に親しみ、眠れぬ夜は百人一首を数える――迫りくる老いを受け止めながら日々を軽やかに過ごすコツを伝授し、人生の豊かさを再認識させてくれる滋味絶佳の老境エッセイ。
【目次】
目次
日々の暮らしと知恵(九十歳 手料理いたします 食;教養がありますか 日課 ほか)
私の好きなもの(華麗なる寅さん? 映画;落語を読んでいます 落語 ほか)
間奏曲です
身体の声を聞いてみる(奥歯の痛み ありがとう 心臓;海馬が勝手に動くのかも 脳 ほか)
生と死のあいだで(東京あちこち訪ねたら 思い出めぐり;人生いろいろ老爺もいろいろ 人生の岐路 ほか)
最期の「ありがとう」 その後