新潮選書<br> 荷風の昭和〈前篇〉関東大震災から日米開戦まで

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新潮選書
荷風の昭和〈前篇〉関東大震災から日米開戦まで

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  • サイズ 46判/ページ数 576p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106039270
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0395

出版社内容情報

昭和に遊び、昭和に抗った「過激な個人主義者」荷風の生涯! 関東大震災から急激に復興したモダン都市東京、カフェーの女給や私娼などの新しい女たち、テロとクーデターに奔走する軍人……。激変する時代に何を見て、この「最後の文人」は反時代的傑作『?東綺譚』を書き始めたのか? 『断腸亭日乗』など永井荷風の全作品を徹底的に読み込み、昭和をまるごと描き出した文芸評論の到達点!

内容説明

昭和に遊び、昭和に抗った「過激な個人主義者」荷風の生涯!関東大震災から急激に復興したモダン都市東京、カフェの女給や私娼などの新しい女たち、テロとクーデターに奔走する軍人…。激変する時代に何を見て、この「最後の文人」は反時代的傑作『〓東綺譚』を書き始めたのか?『断腸亭日乗』など永井荷風の全作品を徹底的に読み込み、昭和をまるごと描き出した文芸評論の到達点!

目次

偏奇館で関東大震災に遭う
食と共に復興する東京
作家になるまで
花とオペラと反骨精神
学ぶ荷風―柳北日記との出会い
円本ブーム
私娼という新しい女
私娼への思い―「かし間の女」と「ひかげの花」
銀座復興
中洲病院から隅田川へ
市川左團次との親交
カフェ通い
「つゆのあとさき」に描かれた銀座
モダン都市へと出てゆく女性たち
郊外住宅地の誕生
犬を飼う、探偵に依頼する
見え隠れする「暗い昭和」
小名木川への道
荒川放水路のほうへ
満州事変始まる〔ほか〕

著者等紹介

川本三郎[カワモトサブロウ]
1944年東京生まれ。文学、映画、漫画、東京、旅などを中心とした評論やエッセイなど幅広い執筆活動で知られる。著書に『大正幻影』(サントリー学芸賞)、『荷風と東京』(読売文学賞)、『林芙美子の昭和』(毎日出版文化賞・桑原武夫学芸賞)、『白秋望景』(伊藤整文学賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

49
荷風絡みとはいえ、伝記や評論系の本はあまり読まないのだが、著者が川本三郎だからこそ、本書を手にした。  川本は、名家の生まれだが、「1945年5月25日の空襲で代々木の実家が焼失、同年8月、広島に単身赴任していた父が原爆投下で死去した」という。無名時の村上春樹を発掘したが、後年、批判的になった(「 Wikipedia」より)。2025/08/03

果てなき冒険たまこ

4
何か月か前に東京堂書店に行ったら平積みで気合入れて宣伝してたので気になってた本。荷風先生の断腸亭日乗をベースに丁寧に歴史を追っていく手法は下手な歴史本よりよっぽどわかりやすいし共感できる。荷風先生は高等遊民な側面ばかり取り上げられることも多いけどこれによると小説を書くネタにするためだったらしい、ちゃんと文学者してたのね。第三者的な視点で書かれた日記にはあまり登場しないけど時に語る時局は的を射ていてさすがだなと思わせる。第二次大戦後を取り上げた後編も期待したいな。2025/07/28

Gen Kato

3
断腸亭日乗も荷風の小説も好きなのだけれど、好き、の理由をうまく説明できない。川本氏のこの評論を読んでも、どこか納得しがたい感がある。論考自体は興味深いし読みやすいと思いますが(しかし随所に「え?」と感じたりも。例えば震災時、弟の奥さんが自分の赤ん坊を置いて荷風と行動を共にしたこと。させられたんだろうとしか思えないのに、「立派」って書いちゃうの何でなのかな、とか…)2025/08/13

Go Extreme

2
https://claude.ai/public/artifacts/b244fbe6-24d5-46c5-b92f-5e4436cb8011 2025/06/17

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