新潮選書<br> 脂肪と人類―渇望と嫌悪の歴史

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新潮選書
脂肪と人類―渇望と嫌悪の歴史

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  • サイズ 46判/ページ数 240p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106039218
  • NDC分類 498.55
  • Cコード C0340

出版社内容情報

神への捧げものか、健康の敵か。魔性の栄養素の謎に迫る。脂肪は命そのものだ。私たちの祖先は肉よりも、脂肪たっぷりの骨髄や脳、内臓を求めて狩りをした。それが忌避すべき栄養素になったのはなぜか。著者は世界各地の脂肪料理を味わい、神話のなかの乳を追い、酪農や畜産の歴史を調べ、味覚や健康の面からもアプローチ。石器時代から続く脂肪と人類の複雑な関係を描き出す。

内容説明

神への捧げものか、健康の敵か。魔性の栄養素の謎に迫る。脂肪は命そのものだ。私たちの祖先は肉よりも、脂肪たっぷりの骨髄や脳、内臓を求めて狩りをした。それが忌避すべき栄養素になったのはなぜか。著者は世界各地の脂肪料理を味わい、神話のなかの乳を追い、酪農や畜産の歴史を調べ、味覚や健康の面からもアプローチ。石器時代から続く脂肪と人類の複雑な関係を描き出す。

目次

序文 脂肪―命と欲望
第一章 ホワイトチャペルの怪物―世界を虜にしたロンドン下水道の「脂肪の山」
第二章 骨髄―祖先たちの飽くなき脂への欲求
第三章 バターとチーズ―神の食べ物、女性の苦労の結晶
第四章 だから脂は味わい深い
第五章 豚肉、ナショナリズム、アイデンティティ
第六章 かくも恐ろしき脂肪
第七章 熱帯の木に生えるラードと大豆ロビイスト―植物油を巡る熱い闘い
第八章 結局、脂肪を摂ると太るのか痩せるのか
第九章 どれも同じくらい脂っこいわけではない―しかし多様性で脂肪は最高の存在になる
脂と料理のヒント もっと脂を使った美味しいレシピとテクニック

著者等紹介

ダムベリ,イェンヌ[ダムベリ,イェンヌ] [Damberg,Jenny]
ジャーナリスト・作家。スウェーデンの主要朝刊紙に寄稿。デビュー作の『いただきます!新しい定番料理の知られざる歴史』がスウェーデン食事アカデミーの「食にまつわるエッセイ」の部で最優秀賞を受賞したほか、食文化関係の著書多数

久山葉子[クヤマヨウコ]
翻訳家・エッセイスト。スウェーデン大使館商務部勤務を経て、現在はスウェーデン在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

124
脂肪は悪の象徴とされる現代だが、人類の歴史の大半では強く求められてきた。昔は金持ちか権力者しかとれなかったし、栄養素や食品の原材料としては不可欠なのだから。しかし肥満が醜さと欲望の具現化とされると、反脂肪主義こそ正義とされてしまったプロセスを豊富な知識とエピソードで明らかにしていく。愛憎ただならぬ関係を長く続けてきた人類と脂肪の歴史は、いわば別れたくても別れられない男女のようなものか。実は焼肉屋では無性に脂肪を食べたくなってしまう私としては、「食べたい、でも痩せたい」を解くカギを見つけてほしいと切に願う。2025/03/14

taku

17
脂質は必要不可欠。しかし生活が豊かになると、摂りすぎ溜めすぎが問題になる。どんな栄養素も過剰になれば肉体を蝕む悪魔だ。何を摂ると良くて何が悪いのか、踊らされないために正しい情報を入手したい。それで正しい選択が出来るほど人間は合理的じゃないけど。歴史と食文化、健康や栄養の観点から脂肪の重要性を再確認できる。ハッとするほどの気付きはなかったが、うまく付き合っていかなければと思う内容だ。報酬系を刺激する天使「脂」に身を任せ、生きる手応えを感じよう。適度にな。2025/02/22

いざなぎのみこと

14
脂肪…それは魅惑の栄養源。人類が火を使い始めてから、肉や野菜を彩り、摂取されてきた歴史を持つ。時には繁栄の証としての飽食の代名詞として、時には健康を害する悪しき材料として、脂肪がヒトの文化と切っても切れない関係であることを改めて認識する一冊。日本は仏教の関係からなかなか食することが少なかったのでしょうが、西洋の歴史は紀元前にまで遡るというのに驚きです。考えてみれば聖書にも表記がありましたね。他にも美味しそうな脂食材が山ほど紹介されていますので、美食家の方はぜひ。2025/05/29

乱読家 護る会支持!

6
脂肪は人類の生存に不可欠なエネルギー源であり、むかしの人たちは、肉よりも脂肪の多い骨髄や脳、内臓を求めて狩りをしていた《「渇望」の時代》。 しかし今では、健康を害するものとして忌避される対象となった《「忌避」の時代》。 ⚫︎人間の脳のエネルギー消費は、他の動物の比べて不自然に大きい。そんな人間の脳のエネルギー消費を支えてきたのか脂肪である。 ⚫︎女性は生殖の観点から、男性よりも脂肪を備蓄していくことは重要だった。 ⚫︎バターとチーズは神への捧げ物であり、女性が苦労してつくりあげたもの。2025/03/27

Keikoh

5
私たちには脂肪が必要だ。脂肪は生きるに欠かせぬ存在、命そのものだった。脂肪を欲し求めたことで今のような人間に進化できたと主張する研究者もいる。他の霊長類より脂の多い食事だったからこそ、ヒトの脳はこれほど大きく成長できたというのだ。目に見える豊かさ、そして権力の証。胴回りがでっぷりしているのは富の象徴で、女性なら子を宿し育む余地があることを示したものだが、今では1キロ増えるごとに「我慢する知性を欠いた人」だと思われてしまう。何でも過剰に手に入る世界でただひとつ大切なもの、つまり自制心を失ったと見做されるのだ2025/02/18

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