出版社内容情報
「恐怖政治」という理解だけでは見えない政治家の真実とは? フランス革命で政敵を次々と粛清、最後は自らも断頭台で葬られたロベスピエール。「私は人民の一員である」と言い続けた元祖〈ポピュリスト〉は、なぜ冷酷な暴君に堕したのか。誰よりも民主主義を信じ、それを実現しようとした政治家の矛盾に満ちた姿から、現代の代議制民主主義が抱える問題の核心を鋭く問う画期的評伝。
内容説明
フランス革命で政敵を次々と粛清、最後は自らも断頭台で葬られたロベスピエール。「私は人民の一員である」と言い続けた元祖“ポピュリスト”は、なぜ冷酷な暴君に堕したのか。誰よりも民主主義を信じ、それを実現しようとした政治家の矛盾に満ちた姿から、現代の代議制民主主義が抱える問題の核心を鋭く問う画期的評伝。
目次
プロローグ 「独裁者」からのメッセージ
第1部 青春(美徳と悪徳;「名誉」を超えて;心の「師」との出会い;「幸福の革命」に向けた三つの矢)
第2部 革命の幕開け(ヴェルサイユの華;能動市民と受動市民;堕ちた“象徴”;帰郷;「陰謀」への強迫)
第3部 共和国の誕生(“民の声”は「神の声」か?;恐怖時代の幕開け;「生存権」の優位;革命政府の成立)
第4部 恐怖政治の時代(恐怖政治の由来;ジェルミナルのドラマ;革命の祭典;大恐怖政治)
第5部 最期(失脚;「独裁者」の最期;マクシミリアンの影)
著者等紹介
〓山裕二[タカヤマユウジ]
1979年、岐阜県生まれ。明治大学政治経済学部准教授。2009年、早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。博士(政治学)。専門は政治学・政治思想史。主な著作に『トクヴィルの憂鬱 フランス・ロマン主義と“世代”の誕生』(白水社、サントリー学芸賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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