出版社内容情報
貴族の世界史から「高貴なるものの責務」を問い直す。不当な特権と財産を有し、豪奢で享楽的な生活を送る怠け者たち――このような負のイメージは貴族の一面を切り取ったものに過ぎない。古代ギリシャから現代イギリスまで、古今東西の貴族の歴史を丁寧に辿り、いかに貴族階級が形成され、彼らがどのような社会的役割を担い、なぜ多くの国で衰退していったのかを解き明かす。
内容説明
貴族の世界史から「高貴なるものの責務」を問い直す。不当な特権と財産を有し、豪奢で享楽的な生活を送る怠け者たち―このような負のイメージは貴族の一面を切り取ったものに過ぎない。古代ギリシャから現代イギリスまで、古今東西の貴族の歴史を丁寧に辿り、いかに貴族階級が形成され、彼らがどのような社会的役割を担い、なぜ多くの国で衰退していったのかを解き明かす。
目次
第1章 「貴族」の形成―「徳」を備えた貴族たち(古代ギリシャの貴族たち;古代ローマの貴族たち;古代中国の貴族たち)
第2章 ヨーロッパにおける貴族の興亡―中世から近代まで(中世貴族の確立;ヨーロッパ貴族の責務―戦士貴族、領主貴族、官僚貴族;ヨーロッパ貴族の特権;「徳」による統治の系譜―貴族の理想像とは;貴族が築いた文化の数々;貴族たちのたそがれ―革命のはてに)
第3章 イギリス貴族の源流と伝統―現代に生き残った貴族たち(地主貴族階級の形成;議会政貴族の柔軟な姿勢;イギリス貴族のたそがれ―大衆民主政治の時代へ;イギリス貴族院の現代的意義)
第4章 日本の「貴族」たち(華族の誕生;貴族院の光と影;現代日本に必要な「貴族」とは?)
著者等紹介
君塚直隆[キミズカナオタカ]
1967年東京都生まれ。立教大学文学部史学科卒業。英国オックスフォード大学セント・アントニーズ・コレッジ留学。上智大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程修了。博士(史学)。東京大学客員助教授、神奈川県立外語短期大学教授などを経て、関東学院大学国際文化学部教授。専攻はイギリス政治外交史、ヨーロッパ国際政治史。著書に『立憲君主制の現在』(2018年サントリー学芸賞受賞)他多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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