新潮選書<br> 「海の民」の日本神話―古代ヤポネシア表通りをゆく

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新潮選書
「海の民」の日本神話―古代ヤポネシア表通りをゆく

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106038723
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0395

出版社内容情報

出雲、若狭、能登、そして諏訪――古事記、日本書紀等と、最新の研究からみるヤマト国家成立以前の姿。三浦版「新・海上の道」誕生!

内容説明

「海の道」からみえてくる、この地の人と神の真の姿―。古代日本、「ヤポネシア」の表通りはいかなる世界だったのか。筑紫、出雲、若狭、能登―『古事記』『日本書紀』等の文献は勿論のこと、考古学や人類学なども含めた最新研究を手掛かりに、海流に寄り添いながら古代の世界を旅すると、ヤマトに制圧される以前にこの地に息づいていた「まつろわぬ人々」の姿が見えてくる。三浦版「新・海上の道」誕生。

目次

序章 古代ヤポネシア「表通り」
第1章 海に生きる―筑紫の海の神と海の民
第2章 海の道を歩く―出雲・伯伎・稲羽
第3章 神や異界と接触する―但馬・丹後・丹波
第4章 境界の土地をめぐる―若狭と角鹿
第5章 北へ向かう、北から訪れる―越前・越中・能登
第6章 女神がつなぐ―高志と諏訪、そして出雲
終章 国家に向かう前に

著者等紹介

三浦佑之[ミウラスケユキ]
1946年、三重県生まれ。千葉大学名誉教授。成城大学文芸学部卒業。同大学院博士課程単位取得退学。古代文学、伝承文学専攻。『村落伝承論―「遠野物語」から』(第5回上代文学会賞)、『口語訳 古事記』(第1回角川財団学芸賞)、『古事記を読みなおす』(第1回古代歴史文化みやざき賞)等著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

91
ヤマト政権が成立するまでは、日本海側こそが表日本であり、筑紫、出雲、若狭、能登がそれぞれに主に船を使っての交流が盛んだったこと、その際、特定の地域が権力の中心(国家)たることを志向しなかったのではないか、という視点に特に面白みを感じた。『古事記』や『万葉集』『風土記』などの文献はもちろん、各地の神社の言い伝え、嘗ては各地にあった船の停泊の場たりえた潟、最新の考古学の成果などを考慮に入れての古代像の見直しを迫る。黒曜石や翡翠の古代においての重要度は今更ながらに再認識させられる。三浦版「新・海上の道」誕生。2021/12/15

さつき

77
筑紫、出雲、若狭、能登と日本海をのぞむヤポネシア表通りこそ古代における海上の道の中心だった!沢山の名前を持つオホクニヌシの妻問いの神話や、オキナガタラシヒメとホムダワケの母子、大和へ入婿として入ったヲホド…様々な神話と実際の遺跡遺構などを紹介しつつ展開する物語に夢中になりました。邪馬台国へのルートは日本海を通ったのではというくだりはワクワクします。出雲や能登はずっと以前に訪れたことがありますが、紹介されるほとんどの土地は未踏の地。いつかヤポネシア表通りをめぐる旅に出てみたいものです。2022/01/07

tamami

55
日本海を中に挟んで大陸と対峙していたヤポネシア(日本列島)は、その昔は北九州から北陸まで、日本海に面した方が表であった。著者は、北九州を根拠地とする海の民による活躍の姿を、『古事記』を中心とした古代神話の中に探っていく。筑紫の国から出発し、出雲・若狭・高志と北上する物語は、著者の広範な文献渉猟からなされる洞察に富み、大変面白い。また、著者の取材になる現地の写真と地図が適宜配され、ヤマト国成立以前の各地域の姿に思いを馳せる資料を提供してくれる。拡散しがちな古代史への著者独自の見解もあり、刺激にも富んでいる。2022/01/05

ポチ

50
海を隔ててすぐ隣りにある地域とは、海の道で繋がっていて、日本海側各地からそれぞれ交易をしていたのですね。まさに表通り。そしてこれらの事は神話として残っているのですね。古代は船で行くことしか出来なかった、点と点での繋がりの地を同じように船で訪れてみたいです。2022/02/14

りー

31
日本海を中心に古代日本を見た本。対馬海流に沿って、海の民の姿を追っている。大国主の妻、ヌナガワヒメに着目していたのが面白かった。ヌとは天之瓊矛の「瓊」で、そのものズバリ石玉→糸魚川の翡翠ではないか、という説。安曇・宗像~出雲、高志(越)、諏訪そして新羅を結ぶネットワークが一気に浮かび上がったのにゾクゾクした。(タケミナカタって、ずっとスセリの子だと思っていた💦)また、ヤマトは海運のネットワークを分断する目的で陸路を開発したのではないかという指摘にも驚いた。出雲の滅亡を書いた著者の本も是非読んでみたい。2021/12/04

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