新潮選書<br> 時代小説の戦後史―柴田錬三郎から隆慶一郎まで

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新潮選書
時代小説の戦後史―柴田錬三郎から隆慶一郎まで

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106038594
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0395

出版社内容情報

苛烈な戦争体験が型破りなヒーローを生んだ! 時代小説の概念と読み方が変わる最強ガイド。『眠狂四郎』『柳生武芸帳』『魔界転生』『死ぬことと見つけたり』……何度となく映画化やドラマ化されてきた時代小説の大ヒット作。しかし、創作の舞台裏は意外と知られていない。作家たちはいずれも過酷な戦争体験を有し、痛快無比な娯楽小説に昇華させていた! 名作の誕生秘話と作家の実像を文芸評論の第一人者が解き明かす。

内容説明

過酷な生涯を、痛快な娯楽小説に昇華させた作家たち!『眼狂四郎』『柳生武芸帳』『魔界転生』『吉原御免状』…連載中から読者を虜にしたヒット作。しかし、著者たちの実像や、名作のヒーローがどのように生み出されたかは意外と知られていない。彼らはいずれも苛烈な戦争体験を有し、それがストーリーや人物造形に色濃く影を落としていたのだ。時代小説の読み方と作家像を一変させる最強の作家・文芸評論!

目次

第1章 柴田錬三郎の偽悪(大衆作家、柴錬の誕生;バシー海峡の漂流体験 ほか)
第2章 五味康〓の懊悩(「おれはいちばん大事なものを売った」;「新潮」編集長、斎藤十一との運命の出会い ほか)
第3章 山田風太郎の憧憬(「私の人生は決して幸福ではなかった」;“天下の奇書”風太郎忍法帖 ほか)
第4章 隆慶一郎の超克(昭和という時代の終焉に;『葉隠』は面白くてはいけないのか? ほか)

著者等紹介

縄田一男[ナワタカズオ]
昭和33年(1958年)東京都生まれ。専修大学大学院文学研究科博士課程修了。『時代小説の読みどころ』で中村星湖文学賞、『捕物帳の系譜』で大衆文学研究賞を受賞した。大衆文学研究会の会長、チャンバリストクラブの代表を歴任。著書のほか、新聞雑誌で文芸評論に健筆をふるっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

87
時代小説の面白さは、いかに魅力的な主人公を創造できるかがカギだ。柴田の眠狂四郎に五味の柳生十兵衛、山田の天草四郎に隆の世良田二郎三郎のような強烈な意志を秘めたアンチヒーローが生まれた背景には、作家たちの戦争体験があった。国の命令に従ったため生死の境をさまよった口にできない過去があればこそ、支配されるのを拒む男を描き続けたのだと。死を直視した衝撃と過去を忘れた戦後への憤りが、支配者に抗するヒーローを書かせる原動力になっていたのだ。4人が去った後の時代物から、血で血を洗う反逆者が消えた理由が納得できてしまう。2022/01/24

4
時代小説の話ではなくて、時代小説家の話。内容を通して作家の内面を語っている。のだけれども、風俗史的なものではなくて、あくまで書かれた作品の読者に向けての解説に思えてくる。この本だけ読んでもあまり楽しめるものではない。2022/07/03

Go Extreme

2
柴田錬三郎の偽悪: 大衆作家、柴錬の誕生 バシー海峡の漂流体験 不滅のヒーロー登場前の主人公たち 五味康祐の懊悩: 「おれはいちばん大事なものを売った」 「新潮」編集長、斎藤十一との運命の出会い 二度の自動車事故と一生背負わねばならぬ十字架贖罪と鎮山田風太郎の憧憬: 「私の人生は決して幸福ではなかった」 隆慶一郎の超克: 昭和という時代の終焉に 『葉隠』は面白くてはいけないのか 規格外の男たちの抗争『死ぬことと見つけたり』 補陀落渡海というモチーフ 坦々として、而も己を売らないこと 「海」という自由を愛す2022/01/25

伊達者

1
分野違いであった。取り上げられているのは柴錬他一度も読んだことのない作家ばかり。筆者の個性的な文章と熱量に圧倒されるものの内容は,良く分らなかった。引用の文章で怪しげな気配は分るもののそれ以上は(以下略)。後は柴田錬三郎も五味康スケも写真の印象と違って若く,60歳前後で死んでいるのだ。自分の容姿と比べてやはり大物は風格が違うと感心した次第。でも忙しくて剣豪小説まで読もうという欲までは起きなかった。ネットで買うとこういう失敗もある。2022/02/27

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