内容説明
日本経済の最大の課題は「金融緩和の魔術」からいかに醒めるかだ!借金返済、戦費調達、景気浮揚…理由はさまざまだが、「金融緩和」に手を染めた多くの為政者は、うたかたの成功を握りしめたまま出口を見失い、潰えていった。古代ギリシャから現代まで、形を変えて人類史に現れ続ける「金融緩和」の実像に迫る。アベノミクス発動に熱狂した日本が知らなければならない「失望」の真実!
目次
第1章 歴史とともにあったマネーの魔術
第2章 マネーを巡る戦い
第3章 魔術師たちの誤算
第4章 英仏の覇権争いをマネーから見る
第5章 マネーを扱いかねたアメリカ
第6章 マネーとは金(ゴールド)なのか?
第7章 マネーを通して共産主義ソ連を見る
第8章 戦争とマネー
終章 マネーの未来史
著者等紹介
野口悠紀雄[ノグチユキオ]
1940年東京生まれ。東京大学工学部卒業後、大蔵省入省。1972年エール大学Ph.D.取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授等を経て、現在、早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問。一橋大学名誉教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。著書に『情報の経済理論』(日経・経済図書文化賞)、『財政危機の構造』(サントリー学芸賞)、『バブルの経済学』(吉野作造賞)、『ブロックチェーン革命』(大川出版賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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