新潮選書<br> 兵隊たちの陸軍史

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兵隊たちの陸軍史

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  • サイズ B6判/ページ数 434p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106038389
  • NDC分類 396.21
  • Cコード C0331

内容説明

日本の兵隊は建軍から八月十五日まで、いかに戦ってきたのか。生身の兵隊たちのことを、私たちは知らない―。巨大な軍隊組織の中で、ただ一個の兵士だった祖父や曾祖父たち。その率直な生活感情、極限状況での思いとは。終戦の日、「軍隊はほろぶにしても、かつてお前が兵隊であった、という事実の歴史はほろぶことがないだろう」と自らに言い聞かせた著者が、知られざる兵隊の心情を後世に伝える稀有な一冊。

目次

兵隊の誕生―軍隊はいかに組織されたか(軍隊のはじまり;軍隊の成り立ち)
兵営生活の実態―入隊から除隊まで(初年兵の生活;内務生活のさまざま;二年兵としての生活)
兵隊の戦史―兵隊はいかに戦ってきたか(台湾の生蕃討伐;西南の役;日清戦争;台湾征討;北清事変;日露戦争;シベリア出兵;満州事変;ノモンハン事件)
大東亜戦争下の戦場生活―極限の場における兵隊の姿(駐屯業務;戦闘行動の実態)

著者等紹介

伊藤桂一[イトウケイイチ]
1917(大正6)年、三重県生れ。1938(昭和13)年、徴兵により騎兵第15連隊に入営、のち騎兵第41連隊に転属、中国山西省へ。’41年に内地へ帰還するも、’43年に再召集され上海近郊で終戦を迎えた。’62年に「蛍の河」で直木賞を受賞。『かかる軍人ありき』等の戦記文学の他、時代小説にも健筆を揮い、詩人としても活躍。’84年、『静かなノモンハン』で芸術選奨文部大臣賞、吉川英治文学賞を受賞した。2016年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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trazom

53
著者の実体験や多くの証言で陸軍の生々しい実態が描かれるが、それらが普遍的事実か個別事例なのかの判断は難しい。一方、兵役の区分、徴兵検査、昇進などの基本的な軍制度の仕組みが理解できたのは有難い。現場に負担を強いて特権を謳歌する将校たちの姿は、そのまま現代の会社組織に連なって見える。そもそも日本軍の実戦は日清・日露・第二次大戦だと思っていた自分の無知が恥ずかしい。大東亜戦争までに、生蕃討伐、西南の役、日清戦争、台湾征討、北清事変、日露戦争、シベリア出兵、満州事変、ノモンハン事件という多くの戦歴があったのか…。2020/05/08

CTC

10
4月の新潮選書新刊。単行本は69年番町書房(主婦と生活社がかつて尖った本を出す時に活用した社内レーベル)08年新潮文庫。伊藤桂一さんは好きな作家、かつて随分読んだ。しかし小説家ですからね、本書は文庫新刊時に読んだのだが、当時は自分自身に見識がなく情報の質を判断出来なかったし特別な感銘は受けなかった。今回旅先で立読みが止まらず、つい購入してしまった、それくらい魅力のある本だ。この人の戦場小説は本当に眼差しが柔らかくて救いのある話が多いのだが、軍隊という世界を斯様にかっちり記せる認知と整理があってなのだなぁ。2019/05/10

高木正雄

4
内務班での生活や下士官兵から見た戦闘風景などを読むと、軍隊は運隊と言われる理由がよくわかった。発狂した中隊長が配属されたらたまったものではないだろう。慰安所利用のために中隊長に許可を貰いに行くエピソードも面白かった。2024/05/30

剛田剛

4
・「兵士として生きる」ことは具体的にどういうことであったか、を雄弁に教えてくれる証言。・先の大戦の本丸とでもいうべき中国戦線の「物語」がかくも欠如している構造の不自然さのことを思う。・緒戦期に使い潰された歩兵連隊の通信兵だったうちの爺さまや、終戦時に舞鶴の蛟龍の部隊にいた大伯父の経験した戦争と、作者が経験した騎兵連隊の戦争との圧倒的違いと、「戦争」という事態を把握することの不可能性。2023/04/30

ホンドテン

0
図書館で、本製本(66年)と比較しつつ。保阪解説の通り日本近代史やるならこんぐらい知っとけ本、何せ2年の徴兵入営後も30年は応召義務が課される(働き手を薄給で取られる負担)。付録の師団一覧は戦史を繙くなら座右に置きたい。上等兵昇進の意義や入営後の勤務(役得、運隊か)など膝を打つ話多数。同時に印象深い序からそうだが文学的で、んっ感(日中戦争偏重も)がある。戦史では日清役後の台湾引渡での戦いが意外に大規模だったのを教えられた。従軍慰安婦制度の発生と実態(規則が小うるさい)も描かれ、不謹慎だが面白い。2023/03/19

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