出版社内容情報
経済的相互依存が深まるほど、軍拡が加速するのはなぜか。中国政治のパラドックスを解き明かし、対中政策の転換を迫る決定的論考。
内容説明
日本がいかに誠実な対応を取ろうとも、どれだけ経済的相互依存を深めようとも、中国共産党はこの先も軍拡を続けるし、いつか武力衝突に発展する可能性がある。それはなぜか―?人民解放軍の分析を長年にわたり続けてきた気鋭の中国研究者が、一党独裁体制における政軍関係のパラドックスを構造的に解き明かし、対中政策の転換を迫る決定的論考。
目次
第1部 現代中国における独裁・暴力・ナショナリズム(独裁と暴力;漂流する中国の近代化 ほか)
第2部 毛沢東が遺した負の遺産(誰が中国の敵で、味方なのか?;新中国は解放軍なくして統治しえず)
第3部 分岐点となった八〇年代(「改革・開放」の光と影;「独立自主」と解放軍の改革 ほか)
第4部 軍拡時代の幕開け(ポスト天安門期の危機が生んだ新指導部;共産党の生き残りを賭けた諸方策 ほか)
第5部 軍拡時代の解放軍(軍拡にはしる解放軍の「意図」;解放軍の「能力」診断)
著者等紹介
阿南友亮[アナミユウスケ]
1972年、東京都生まれ。東北大学大学院法学研究科教授。慶應義塾大学法学部卒業、同大学院法学研究科博士課程単位取得退学。博士(法学)。大学院在籍中に北京大学国際関係学院に留学。東京成徳大学講師、東北大学准教授を経て、2014年より現職。2014年~2015年ハーバード・イェンチン研究所客員研究員。2017年、東北大学公共政策大学院院長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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