出版社内容情報
山崎豊子は、戦後日本の文学にあって「ほんものの男」を描きえた唯一の作家であった。三島らと比較しながら、その真の理由に迫る!なぜ、山崎豊子だけが、本物の〈男〉を描くことができたのか? 『白い巨塔』『大地の子』『沈まぬ太陽』……。人気作品を読み解きながら、また三島由紀夫、井上陽水、谷崎潤一郎、松本清張、カント、鶴見俊輔、さらに半沢直樹とも比較しつつ、誰も気がつかなかった、〈男〉たちの秘密を明かす。戦後日本が解決出来ず、今に続く様々な難問を解く鍵が、「山崎文学」の中にあった!
大澤 真幸[オオサワ マサチ]
内容説明
『白い巨塔』『大地の子』『沈まぬ太陽』…。デビュー作から遺作まで、各作品を読み解きながら、また三島由紀夫、井上陽水、谷崎潤一郎、葉隠、松本清張、カント、三浦綾子、鶴見俊輔、更に半沢直樹とも比較しつつ、誰も気がつかなかった、「男たち」の秘密を明かす。戦後日本が解決出来ず、今に続く様々な難問を解く鍵は、「山崎文学」の中にあった!
目次
男を書いた女
彼女は、なぜ白い喪服を着たのか
勲章はどちらに渡されたのか
船場の四人姉妹の運命
最初のほんものの男は悪だった
男の定義
悪い「男」と罪のない「女」
不毛地帯の上で
祖国なき敗者
「大地の子」になる
太陽の光は遍く
反復による成熟
新たなる約束
著者等紹介
大澤真幸[オオサワマサチ]
1958年、長野県松本市生まれ、社会学者。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。社会学博士。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を歴任。専門は理論社会学。2007年、『ナショナリズムの由来』で毎日出版文化賞を、2015年、『自由という牢獄―責任・公共性・資本主義』で河合隼雄学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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