出版社内容情報
日本近代はすでに江戸後期にその萌芽を迎えていた――十九世紀の思想家たちの言説を辿り、「明治維新=文明開化」史観を覆す意欲作。「明治維新=文明開化」史観を覆す! 明治維新で文明開化が始まったのではない。すでに江戸後期に日本近代はその萌芽を迎えていたのだ――。荻生徂徠、本居宣長、頼山陽、福澤諭吉ら、徳川時代から明治時代にいたる思想家たちを通観し、十九世紀の日本が自らの「文明」観を成熟させていく過程を描く。日本近代史を「和魂洋才」などの通説から解放する意欲作。
苅部 直[カルベ タダシ]
内容説明
明治維新で文明開化が始まったのではない。すでに江戸後期に日本近代はその萌芽を迎えていたのだ―。荻生徂徠、本居宣長、山片蟠桃、頼山陽、福澤諭吉、竹越與三郎ら、徳川時代から明治時代にいたる思想家たちを通観し、十九世紀の日本が自らの「文明」観を成熟させていく過程を描く。日本近代史を「和魂洋才」などの通説から解放する意欲作。
目次
「諸文明の衝突?」から四半世紀
「維新」と「革命」
ロング・リヴォルーション
逆転する歴史
大坂のヴォルテール
商業は悪か
「経済」の時代
本居宣長、もう一つの顔
新たな宇宙観と「勢」
「勢」が動かす歴史
「封建」よさらば
「文明開化」のおとずれ
著者等紹介
苅部直[カルベタダシ]
1965年、東京都生まれ。東京大学法学部教授。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。専門は日本政治思想史。著書に、『丸山眞男―リベラリストの肖像』(サントリー学芸賞)、『鏡のなかの薄明』(毎日書評賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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