新潮選書<br> 「維新革命」への道―「文明」を求めた十九世紀日本

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新潮選書
「維新革命」への道―「文明」を求めた十九世紀日本

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  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106038037
  • NDC分類 121.5
  • Cコード C0395

出版社内容情報

日本近代はすでに江戸後期にその萌芽を迎えていた――十九世紀の思想家たちの言説を辿り、「明治維新=文明開化」史観を覆す意欲作。「明治維新=文明開化」史観を覆す! 明治維新で文明開化が始まったのではない。すでに江戸後期に日本近代はその萌芽を迎えていたのだ――。荻生徂徠、本居宣長、頼山陽、福澤諭吉ら、徳川時代から明治時代にいたる思想家たちを通観し、十九世紀の日本が自らの「文明」観を成熟させていく過程を描く。日本近代史を「和魂洋才」などの通説から解放する意欲作。

苅部 直[カルベ タダシ]

内容説明

明治維新で文明開化が始まったのではない。すでに江戸後期に日本近代はその萌芽を迎えていたのだ―。荻生徂徠、本居宣長、山片蟠桃、頼山陽、福澤諭吉、竹越與三郎ら、徳川時代から明治時代にいたる思想家たちを通観し、十九世紀の日本が自らの「文明」観を成熟させていく過程を描く。日本近代史を「和魂洋才」などの通説から解放する意欲作。

目次

「諸文明の衝突?」から四半世紀
「維新」と「革命」
ロング・リヴォルーション
逆転する歴史
大坂のヴォルテール
商業は悪か
「経済」の時代
本居宣長、もう一つの顔
新たな宇宙観と「勢」
「勢」が動かす歴史
「封建」よさらば
「文明開化」のおとずれ

著者等紹介

苅部直[カルベタダシ]
1965年、東京都生まれ。東京大学法学部教授。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。専門は日本政治思想史。著書に、『丸山眞男―リベラリストの肖像』(サントリー学芸賞)、『鏡のなかの薄明』(毎日書評賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

38
明治維新は、ともすると尊王攘夷による武士同士の権力移動に思われる。しかし、成し遂げたはずの武士身分は消滅しており、近代化による大きな社会変化が起こった観点は後世に大きな影響を与えた。これが政治闘争によって発生したのではなく、江戸中期~後期に既に萌芽があった。このように、日本で近代化が成功したのは、武士や町人の間で行われていた思想の力だったというのが本書の着眼点だ。引用される思想家、学者の名前は半分くらい知らない。竹越興三郎は知らないが福沢諭吉は知っている。荻生徂徠や熊沢蕃山、太宰春台は知っているが、片山蟠2025/05/13

かんがく

13
明治維新期に見られる進歩、文明観の根源は既に経済発展する江戸時代の思想学問にあったという視点。荻生、本居、福沢に着目しているあたり丸山真男の影響を感じる。それほど新しい発見はなかったが、江戸思想史を改めて概観できた。復古と維新の英訳が同じになる日本の特殊性の話が面白い。2020/05/17

Haruka Fukuhara

13
ついに、と言った印象の苅部先生の新刊。今まで色々と読んで来たものの、雑誌論稿をとりとめなくまとめたものだったり政治学の教科書や入門書だったり、論文の焼き直しだったりといまひとつあの鋭さ博識さ大きさを活かしきれていないような気がして残念に思うことも少なくなかった。今回の新刊は「考える人」に連載したものを基本にしているらしく、まとまりのあるなかなか興味深い内容になっていて読み応え十分。まだ全部読み通せていないけど、個人的には今までの中で一番の知的興奮を味わえた気がする。色々と示唆に富んだ考察が多かった。2017/06/14

kenitirokikuti

8
図書館にて。先に同著者の『日本思想史の名著30』 (ちくま新書)を読んで、こちらも読んだ。新潮の『考える人』誌の連載を増補したもの。広い意味での歴史区分論争で、幕末・明治維新の不連続性ないし連続性を問うもの。敗戦後はどうしても黒船ペリー来航が連合国軍マッカーサー上陸に重なって、江戸と明治は不連続って見方になりがちだった。そのほか、封建制=フューダリズムと、東洋の封建・郡県の違いなども論じる。なんやかんやで江戸時代の思想家たちの間にも今の世の発展をよしする考えが芽生えてくる 等2021/06/24

バルジ

6
再読。改めて読むに「近世」に胚胎する近代を思想史の観点から描き出した名著だとつくづく思う。本書は主に江戸期の思想家達の言説を辿りながらいかにして「近代」への道が紡がれていたかを論ずる。殊に面白いのは「歴史」を巡る時間軸の反転である。近世において「歴史」は過去を偶像視する。しかし一部の思想家達はその「歴史」の視座を未来へと向け「進歩」への土台を築く。日々の生活実感、そして学術的な実感から「未来」は良くなるものと認識した。もはや「堯舜の世」への憧憬は後景へと退く。この未来像が近代日本を作ったのであろう。2024/07/25

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