出版社内容情報
日本にしか見られぬ特殊な時代区分「縄文」は、なぜ、どのように生まれたのか?――発掘考古学が明かす“作られた時代像”、真の姿。
日本にしか見られぬ特殊な時代区分「縄文」は、なぜ、どのように生まれたのか? 「狩猟採集し、貧しくとも平等に集落生活を営む日本人の起源」――学校ではそう教わったはず。だが本当は、戦後、発展段階史観により政治的に作られた歴史概念だった?……。曖昧で多様な時間的・空間的な範囲、階層性を伴う社会構造、さらには独自の死生観、精神文化まで、最新の発掘考古学から見えてくるユニークな「縄文」の真の姿。
内容説明
「狩猟・採集し、貧しくとも平等に集落生活を営む日本人の起源」―学校ではそう教わったはず。だが本当は、戦後、唯物史観により政治的に作られた歴史概念だった?…。曖昧で多様な時間的・空間的な範囲、階層性を伴う社会構造、さらには独自の死生観、精神文化まで、最新の考古学的研究から見えてくるユニークな「縄文」真の姿。
目次
第1章 縄文時代はどのように語られてきたのか(縄文時代の成り立ち;モースの石器時代論 ほか)
第2章 ユートピアとしての時代と階層化した社会のある時代(近年の教科書における記述;一九七〇年代から八〇年代前半における研究 ほか)
第3章 縄文時代・文化をめぐる諸問題―時空間的範囲(これまでにおける縄文時代の概要;縄文時代のはじまり ほか)
第4章 縄文のキーワード―定住・人口密度・社会複雑化(定住生活とはなにか;民族考古学の知見 ほか)
第5章 縄文時代の死生観(埋葬をおこなう動物、ヒト;多様かつ複雑な葬法 ほか)
著者等紹介
山田康弘[ヤマダヤスヒロ]
1967年、東京都生まれ。国立歴史民俗博物館研究部教授。先史学者。専門は縄文時代を中心とした先史墓制論・社会論。筑波大学第一学群人文学類卒業後、筑波大学大学院博士課程歴史人類学研究科中退、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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