出版社内容情報
「世界はわからない」からこそ美しい――人類と偶有性の格闘の歴史をたどり、激動の時代を生きるヒントを示す、21世紀の生命哲学。
世界はわからない。だから美しい――。生命の本質は、必然と偶然のあいだに横たわる「偶有性」の領域に現われ、それは私たちの「意識の謎」にもつながってゆく。私が「私」であることは必然か偶然か。自由意志によって因果の壁を乗り越えられるのか――偶有性と格闘することで進化を遂げた人類の叡智をひもとき、激動の世界と対峙する覚悟を示す21世紀の生命哲学!
内容説明
生命の本質は、必然と偶然のあいだに横たわる「偶有性」の領域に現われ、それはまた私たちの「意識の謎」にもつながってゆく。私が「私」であることは必然か偶然か?私たちは自由意志によって因果の壁を乗り越えられるのか?―偶有性と格闘することで進化を遂げた人類の叡智をひもとき、「何が起こるかわからない」世界と対峙する覚悟を示す。『脳と仮想』の脳科学者がつかんだ、21世紀の生命哲学。
目次
第1章 偶有性の自然誌
第2章 何も死ぬことはない
第3章 新しき人
第4章 偶有性の運動学
第5章 バブル賛歌
第6章 サンタクロース再び
第7章 かくも長い孤独
第8章 遊びの至上
第9章 スピノザの神学
第10章 無私を得る道
著者等紹介
茂木健一郎[モギケンイチロウ]
1962年東京生まれ。脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。東京大学理学部、法学部を卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程を修了、理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。「クオリア(意識のなかで立ち上がる、数量化できない微妙な質感)」をキーワードとして、脳と心の関係を探求し続けている。『脳と仮想』(2004年、新潮社)で小林秀雄賞を、『今、ここからすべての場所へ』(2009年、筑摩書房)で桑原武夫学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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