新潮選書<br> 成瀬巳喜男 映画の面影

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成瀬巳喜男 映画の面影

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  • サイズ B6判/ページ数 220p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106037603
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0374

出版社内容情報

高峰秀子、原節子、山田五十鈴たちは何故かくも美しく懐かしいのか?著者が最も愛する映画監督とその時代を縦横に論じた感動的評論。

貧しくも健気な昭和。美しくも儚い女優たち。人生に寄り添ってくれる映画がここにある。戦前の松竹では「小津は二人いらない」と言われ、戦後の東宝では名作を連打しながら、黒澤作品の添え物も撮った寡黙な名匠・成瀬。「浮雲」の高峰秀子、「めし」の原節子、「流れる」の山田五十鈴、「鰯雲」の淡島千景、「おかあさん」の香川京子……なぜ彼の撮った女優はかくも美しく、懐かしいのか? 映画と昭和を刻む感動的評論。

内容説明

戦前の松竹では「小津は二人いらない」と言われ、戦後の東宝では名作を連打しながら、黒澤作品の添え物も撮った監督成瀬巳喜男。「浮雲」の高峰秀子、「めし」の原節子、「流れる」の山田五十鈴、「鰯雲」の淡島千景、「おかあさん」の香川京子…なぜ彼の撮った女優はかくも美しく、懐かしいのか?「行きつく映画は成瀬」と言う著者が愛惜を込めて刻んだ名匠の世界。

目次

「貧乏くさい監督」
消えゆく芸者の美しさ
金をめぐる物語
女に金を借りる男たち
愛すべき市井劇「おかあさん」
「私たちって、行くところがないみたいね」
卓袱台のある暮らし
郊外農家の人びと
未亡人たちの強さ
路地に生きる単独者
妻たちの不信のとき
子供たちを見つめる

著者等紹介

川本三郎[カワモトサブロウ]
1944年東京生まれ。文学、映画、東京、旅を中心とした評論やエッセイなど幅広い執筆活動で知られる。著書に『大正幻影』(サントリー学芸賞)、『荷風と東京』(読売文学賞)、『林芙美子の昭和』(毎日出版文化賞・桑原武夫学芸賞)、『白秋望景』(伊藤整文学賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

踊る猫

27
例えば蓮實重彦の、如何にも渾身の力を込めた小津論に似た本を想像して読んだのだけれど、全然テンションが違うので肩透かしを食らったかのような、そんな気分になった。むろん、いい意味でである。そんなに肩肘張らずに、少し成瀬の世界を散歩/散策してみましょうという程度のノリで読ませる好著。小津のようにはシリアスに語られることは相対的に少ない成瀬を、この本片手に楽しむことができる。イントロダクションとしても読めるし、成瀬を知っている方も唸らせるほどの分析もされているのではないか。「貧乏くさい」という言葉から読解が始まる2021/03/18

fseigojp

11
小津は二人いらない むしろ、こっち2019/09/07

koji

7
読後放心し、いざレビューに向かった時、言葉が溢れすぎて全く纏まりません。大袈裟な形容はしません。只々、静かに1語1語本書を味わってください。どんなに時間がかかっても、否むしろ時間を惜しむほどかけて。そして、成瀬の「まなざし」の奥にある「哀しみ」は、川本さんの「哀しみ」のまなざしでもあります。本書の読書過程は、それをを深く深く心の襞に刻みつけていくことです。これほどの「映画評論」を手にすることは、まずないでしょう。至福の時を過ごしました。2015/05/06

泉を乱す

6
過去読了2015/03/15

駄目男

6
とにかく成瀬映画では貧乏と金である。昔の男から金を無心される田中絹代。「そんなもの会社が出してくれないの」と突っぱねる。こんなことは小津や黒沢映画では起きない。 『浮雲』でも森雅之が高峰のところに、妻の葬式の費用を借りに行く場面など。しみったれているのではなく、成瀬は自らの体験もあって、このような貧困を描くのが好きで、それがまた情味を奥深くしているのではなかろうか。同じように貧乏で弱い男を描きながらも暗く、深刻になってしまう溝口健二の世界とは違い弱い男に優しい。 2019/11/19

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