出版社内容情報
『遠野物語』の序文に記された激烈な言葉の意味は? その半生を俯瞰し、民俗学を通して訴えたかったメッセージを探る新しい柳田論。
日本民俗学の母胎となる『遠野物語』の序文に記された激烈な言葉の意味は? 明治末刊行の代表作『遠野物語』に続き、『山の人生』では、さらに山間部の壮絶な人間苦が描かれた。近代を謳歌する当時にあって、柳田は文明から隔てられた過酷な人生に目を向け、そして晩年の『海上の道』では日本文化の根源を大胆に語った。その半生を俯瞰し、新しい学問・民俗学を通した日本人へのメッセージを探る。
内容説明
山に埋もれた人生を描いた代表作『遠野物語』が出されたのは明治末期。さらに『山の人生』では、山間部の壮絶な人間苦が描かれていた。小説という娯楽も広がり近代国家を謳歌する時代、柳田は文明から遠く離れた過酷な人生に目を向けていた。その半生を俯瞰し、民俗学という新しい学問を通して訴えたかったメッセージを探る今までにない柳田論。
目次
第1章 普遍化志向
第2章 平地人を戦慄せしめよ
第3章 偉大なる人間苦
第4章 折口信夫
第5章 二宮尊徳の思想
第6章 ジャーナリストの眼
第7章 「翁さび」の世界
終章 日本文化の源流
著者等紹介
山折哲雄[ヤマオリテツオ]
宗教学者、評論家。1931(昭和6)年、アメリカ・サンフランシスコ生まれ。1954年、東北大学インド哲学科卒業。国際日本文化研究センター名誉教授(元所長)、国立歴史民俗博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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