新潮選書<br> これを語りて日本人を戦慄せしめよ―柳田国男が言いたかったこと

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これを語りて日本人を戦慄せしめよ―柳田国男が言いたかったこと

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106037436
  • NDC分類 380.1
  • Cコード C0339

出版社内容情報

『遠野物語』の序文に記された激烈な言葉の意味は? その半生を俯瞰し、民俗学を通して訴えたかったメッセージを探る新しい柳田論。

日本民俗学の母胎となる『遠野物語』の序文に記された激烈な言葉の意味は? 明治末刊行の代表作『遠野物語』に続き、『山の人生』では、さらに山間部の壮絶な人間苦が描かれた。近代を謳歌する当時にあって、柳田は文明から隔てられた過酷な人生に目を向け、そして晩年の『海上の道』では日本文化の根源を大胆に語った。その半生を俯瞰し、新しい学問・民俗学を通した日本人へのメッセージを探る。

内容説明

山に埋もれた人生を描いた代表作『遠野物語』が出されたのは明治末期。さらに『山の人生』では、山間部の壮絶な人間苦が描かれていた。小説という娯楽も広がり近代国家を謳歌する時代、柳田は文明から遠く離れた過酷な人生に目を向けていた。その半生を俯瞰し、民俗学という新しい学問を通して訴えたかったメッセージを探る今までにない柳田論。

目次

第1章 普遍化志向
第2章 平地人を戦慄せしめよ
第3章 偉大なる人間苦
第4章 折口信夫
第5章 二宮尊徳の思想
第6章 ジャーナリストの眼
第7章 「翁さび」の世界
終章 日本文化の源流

著者等紹介

山折哲雄[ヤマオリテツオ]
宗教学者、評論家。1931(昭和6)年、アメリカ・サンフランシスコ生まれ。1954年、東北大学インド哲学科卒業。国際日本文化研究センター名誉教授(元所長)、国立歴史民俗博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

17
ハイカラな民族学に対して、 土臭い民俗学(16頁)。 人間苦とは、昔から運命的に背負わなければ ならなかったもの。 生存への課業、重荷でもある(56-57頁)。 アマルティア・センはマハトマ・ガンディーの 思想的継承者と指摘されてもいる(67頁)。 井上先生がご研究されている、菅江真澄先生 の話も出てくる(104頁~)。 人事、風土、風習を微細に書きとめ、 絵を描き、歌を詠み、薬を作り、 病人を治療したり、民俗を収集(106頁)。 2014/04/21

かんがく

12
『遠野物語』を読んで柳田をもっと知りたくなって手に取ったが、解説書ではなくエッセイ的な内容であった。サラっと流し読みしたが、弟子の折口との微妙な関係、二宮尊徳、ガンジー、司馬遼太郎といった古今の人物との比較、晩年に興味を持った沖縄と「海の道」など柳田の人物と思想のエッセンスを捉えることはできた。実際の体系的な著作を読む必要がありそう。2021/01/31

乱読家 護る会支持!

3
各地に残る死者の魂の路、サイノカワラの伝承。亡骸を畏怖する日本民族。柳田は、民俗に残る不可思議で珍しい事象を何処へでも見られる自然的な現象へ還元して読み解こうとした。逆に反自然還元で読み解こうとした折口信夫。突然訪れる絶対的窮乏、人間苦からの救済の真の担い手は、親鸞のような信仰第一の聖人か?それとも生活第一の半僧半俗のヒジリか?。天道の無作為よりも人道の作為に価値を置く二宮尊徳。経済学の「見えざる手」は一神教ではなく八百万神。桃太郎も一目小僧も、「力」と「力」の結合の物語。2015/07/01

林克也

1
柳田国男といえば遠野物語であり、折口信夫の師匠だ、というレベルで停まっていた自分の知識(一般常識?)を補充してもらえた。  いろいろあるが、折口信夫とのリアルな関係について知ることができたことはよかった。伊良湖岬の話、島崎藤村の「椰子の実」は柳田国男のネタだったこと、伊良湖岬、神島、伊勢、つまり三河の南方、海側の地域に強く拘ったことをこの本で知ったが、それに対して、この本には書かれてないが、折口信夫は奥三河、つまり三河の山側、花祭に深く入り込んだという対立軸は、三河人の自分としては非常に興味深い。2015/04/18

y

0
ともかくタイトルが素晴らしい。民俗学というジャンルが、現代社会への批判力を取り戻すことは果たしてあるのかどうか。2017/11/25

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