出版社内容情報
ヨーロッパ中世の人々は、なぜ神を信ずるだけでは足りず、合理的に語ろうとしたのか? 中世神学の心情と論理を解き明かす。
「信仰」と「学問」のはざまで、神学者たちは何を考えていたか? 中世において「哲学」は「神学」の形をとった。キリスト教信仰と古代ギリシア哲学の出会いによって「神についての学問」が生まれ、ヨーロッパ精神が形作られていった。神の存在、天使の堕落、人間の富や色欲を当時のヨーロッパ人はどう捉えていたのか。中世神学から「信仰」というベールを剥ぎ、その実像に迫る。
内容説明
中世において「哲学」は「神学」の形をとった。キリスト教信仰と古代ギリシア哲学の出会いによって「神についての学問」が生まれ、ヨーロッパ精神が形作られていった。神の存在、天使の堕落、人間の富や色欲を当時のヨーロッパ人はどう考え、語ろうとしたのか?中世神学から「信仰」のベールを剥ぎ、その実像に迫る。
目次
第1章 中世神学に近づくために
第2章 キリスト教神学の誕生―アンセルムスの世界
第3章 地上の世界をいかに語るか―トマス・アクィナス『神学大全』
第4章 神学者が経済を論じるとき―ドゥンス・スコトゥス『オルディナチオ』
第5章 中世神学のベールを剥ぐ
第6章 信仰の心情と神の学問
第7章 中世神学の精髄―ヨハニス・オリヴィの学問論・受肉論
著者等紹介
八木雄二[ヤギユウジ]
1952年、東京生まれ。慶應義塾大学大学院哲学専攻博士課程修了。文学博士。専門は中世西欧哲学。現在、清泉女子大学と早稲田大学の非常勤講師、「東京港グリーンボランティア」代表理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えちぜんや よーた
藤月はな(灯れ松明の火)
かんがく
非日常口
うえ