出版社内容情報
巨大帝国ローマ、通商国家ヴェネツィア、現代の超大国アメリカ。衰亡の歴史に隠された共通項とは……必読の文明論。【文字拡大改版】
衰退は必然なのか――。マクニール『世界史』に並ぶ歴史の名著!なぜ文明は衰亡してしまうのか? 繁栄の中に隠された失敗の本質とは? 古代の巨大帝国ローマ、中世の通商国家ヴェネツィア、そして現代の超大国アメリカ……栄華を極めた強国が衰退する過程を詳しく検証、その驚くべき共通項を洞察する。人類の栄光と挫折のドラマを描く、日本人必読の史的文明論。【文字拡大改版】
内容説明
なぜ文明は衰亡してしまうのか?本書では、巨大なローマ帝国が崩壊する過程や、中世の通商国家ヴェネツィアの興亡を検証。繁栄そのものの中に衰亡の本質はあり、その原因には多くの共通項があることを説く。そして現代、膨張し続ける超大国アメリカにも、すでに衰亡の萌芽が…。人類の栄光と挫折のドラマを描く、必読の文明論。
目次
いま、なぜ、衰亡論か
第1部 巨大帝国ローマの場合(美徳の喪失;大衆社会状況の出現;巨大なものの崩壊)
第2部 通商国家ヴェネツィアの栄光と挫折(小人工島国の興隆;繁栄を襲った試練;豊かな社会の内なる変化)
第3部 現代アメリカの苦悩(戦後アメリカの都市の盛衰;優越の終り;工業文明への信念の動揺;大きな政府と活力の衰頽)
通商国家日本の運命
著者等紹介
高坂正堯[コウサカマサタカ]
昭和9年京都生れ。京都大学法学部卒。38年に発表した「現実主義者の平和論」が、当時の論壇に多大な衝撃を与えた。46年、京都大学教授に就任。著書に吉野作造賞を受賞した『古典外交の成熟と崩壊』などがある。また、平和安全保障研究所理事長、ロンドン国際戦略研究所理事や中曾根首相の私的諮問機関「平和問題研究会」の座長もつとめた。平成8年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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5 よういち
Gotoran
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