新潮選書
創られた「東京裁判」

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 243,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106036453
  • NDC分類 329.67
  • Cコード C0331

出版社内容情報

勝者は、いかなる理由で「事後法」を打ち立ててまで敗者を裁こうとしたのか。その動機はどこにあり、どのような経過を辿って裁判は幕を開けたのか。綿密な考証で真相に迫る。

内容説明

20世紀前半、国家指導者に求められた資質とは、領土を拡大する政治・軍事的手腕の高さであった。そして、だからこそ「国際法」は強国が世界を意のままにするための方便でもある。では、敗戦国・日本を「犯罪国家」として裁くために、連合国はどのような国際法を新たに編み出したのか。そのプロセスの全貌に初めて迫る驚愕の書。

目次

「東條を逮捕させろ!」(1946年9月11日)
「主要戦争犯罪人」という概念(1941年~44年)
「国際軍事法廷」という発想(1944年4月~45年2月)
「平和に対する罪」という新犯罪類型(1945年2月~8月)
先行する「ニュルンベルク」との整合(1945年8月~9月)
「降伏条件は契約ではない!」(1945年9月)
ワシントンからの「戦犯容疑者リスト」(1945年9月)
猛反発するマッカーサー(1945年9月~11月)
ようやく「逮捕令」相次ぐ(1945年11月~12月)
近衛文麿「自殺」の衝撃(1945年11月~12月)
「ヒロヒト」戦犯指名の衝撃(1945年12月~46年1月)
「極東国際軍事裁判憲章」の検討(1946年1月~2月)
起訴されたA級容疑者たち(1946年~48年)

著者等紹介

竹内修司[タケウチシュウジ]
1936年生まれ。東京外国語大学を卒業後、文藝春秋に入社し、雑誌・書籍の編集に携わる。2000年、退社。文教大学情報学部教授を経て、現在はフリー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。