中国民族主義の神話―人種・身体・ジェンダー

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  • サイズ B6判/ページ数 268,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000238236
  • NDC分類 125.6
  • Cコード C0022

出版社内容情報

社会進化論と優生思想,民族主義と人種主義,身体の国民化とジェンダー….近代世界が非対称的ながら等しく直面した問題群を,中国はどう経験していったのか.多彩な史料読解をもとに,中国の近代を共時性のなかから描きだす.

内容説明

社会進化論と優生思想、民族主義と人種主義、身体の国民化とジェンダー…。近代世界が非対称的ながら等しく直面したこれらの問題群を、中国はどう経験し、自らの近代を彫琢していったのか。梁啓超、譚祠同、章炳麟らの思想家、女性教育家、科学者、「纒足」廃止論者などのテキストを、広い視野のもとに縦横に読み解き、中国の近代を描き出す。

目次

序章 近代の旅路―一九〇三年中国女性
第1章 中国民族主義の神話―進化論・人種観・博覧会事件
第2章 恋愛神聖と優生思想
第3章 足のディスコース
第4章 民族学・多民族国家論―費孝通
終章 近代から見える現在

著者等紹介

坂元ひろ子[サカモトヒロコ]
東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。専攻は近現代中国思想文化史、山口大学・東京都立大学を経て、現在、一橋大学大学院社会学研究科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Toska

16
良書。タイトルはつかみどころがないように見えるが、対象を清末〜民国初期に絞ることでテーマが明確になっている。列強の侵略に蝕まれた中国が、近代国家への脱皮を目指してもがき苦しんだ時代。そこで中国の特異性を云々するのではなく、中国も日本も欧米もひとしく同じ時代の要請に取り組んだと捉え、その共時性に着目しているのが本書の肝と思う。実際、近代化を焦る清末の知識人たちは西洋仕込みの社会ダーウィニズム的な思想を受け入れ、優生学にまで手を出している。その過程で日本は媒介の役割を果たしており、決して他人事ではなかった。2025/10/21

ケンミ

2
『中国民族主義の神話』というタイトルだが、直接的な中国民族主義論というよりは副題の通り中国近代の身体-ジェンダーにまつわる議論・動きを国民形成の観点から読み解くもの。1、2章では「近代国家は等しくコロニアリティとの関わりを持っている」という観点から、中国の近代国家の形成を特殊(非ヨーロッパ的)なものとしてみる先行研究を批判、主に当時のテキストから欧米発の人種・進化論・優生思想の中国への浸透のありようを見る。3章では纏足をめぐる議論を題材に前章までで扱った内容が実際どうあらわれているかを見る。2025/12/27

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