新潮選書
地球最後のオイルショック

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  • サイズ B6判/ページ数 325,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106036057
  • NDC分類 568.09
  • Cコード C0333

内容説明

2010年代、世界の石油は枯渇に向かいはじめ、もう二度と増産はできない。ピーク・アウトを越して何の対策も講じなければ、その衝撃はサブプライム問題の比ではない。世界中で株価は暴落し、物価は高騰し、失業者は激増、アメリカ型経済モデルは崩壊するだろう。豊富な資料と、世界の石油関係者170名あまりの取材をもとに書いた衝撃のレポート。

目次

第1章 ワシントン筋
第2章 危険な曲線
第3章 最悪な不足
第4章 気候変動よりも急を要する
第5章 ラスト・オイルショックの原理
第6章 石油メジャーの明日
第7章 OPECへの懐疑
第8章 かつて経験しなかった時代
第9章 無知なのか、怖いのか
第10章 国はどんな対策をとるべきか
第11章 わたしたちにできること

著者等紹介

ストローン,デイヴィッド[ストローン,デイヴィッド][Strahn,David]
調査報道で定評のあるジャーナリストで、ドキュメンタリー・フィルム製作者。ビジネスと科学の分野で、複雑で重要な出来事を分かりやすく紹介することを得意とする。過去10年にわたって、BBCの番組「マネー・プログラム」「ホライゾン」の報道と製作に従事。ロンドン在住

高遠裕子[タカトオユウコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

273
近い将来オイルがなくなりオイルショックもなくなるという状態になるというややショッキングな話。いつかは不明だが生産量がピークを迎えるのは近いのかなぁと思った。2017/11/26

中島直人

8
オイルショックは石油が枯渇する数十年先の話と認識していたが、そうではなかった。需要が増え続ける状況下、石油の生産量がピークアウトした時点で、価格の暴騰が発生し、世界経済は破滅的な影響を受ける。オイルシェールのお陰で時期が後ろへずれただけで、危機的状況は変わっていない。にも関わらず、それだけ重大な危機が政治家や企業経営者の思惑で隠されている。2014/08/15

がんぞ

3
別の著者(地質学者)『ピークオイル』では生産が先細りに転じる時機を「2010~2030」としていたが、経済危機による需要後退(ピークオイルをカモフラージュする?エコ車推奨などがあった)で少し先送りらしい。が、多くの独立した推定がおおむね一致する以上、初老の平均余命以内なのは間違いない。人類は「化石エネルギーバブル」を閉幕して衰退しつつ「国際社会の解体」「残存を奪おうとする《石油十字軍》」に向かうのであろうか? 推奨される新エネルギーとして洋上太陽光発電が挙げられているのはどうか?津波が来たらズタズタだろう2011/01/13

たらら

2
やや陰謀論風の筆致で始まるが、じつに丁寧に石油とは何か、どのように掘り出すか、それがなぜ掘り出せなくなり、ピークオイルを迎えるかを論じていく。石油がなくなるということが、エネルギー(電気)の問題よりもまずは移動手段としての燃料不足の問題であり、多くの石油製品の不足によってその実態を感じることになるという指摘は首肯できる。電気だけ考えれば太陽光でもよいし、車も走るかもしれないが、太陽光では空は飛べない。エネルギーとは何かを広く考えるには必読の書。2011/05/04

takao

1
ふむ2021/07/16

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