内容説明
なぜ犯罪は冬より夏が多く、マンションは二階が狙われるのか?季節や町並み、学校の制服など、「環境」が生み出す犯罪の原因を追究し、地域に即した防犯策を提示する「環境犯罪学」。1970年代のアメリカでスタートし、これまでも防犯カメラの普及やコンビニ強盗対策、ひったくりを減らす都市計画などに応用されてきた。犯罪から身を守るため、絶対必要の防犯理論。
目次
第1章 「冷蔵庫は誰も盗まない」―環境犯罪学界の奇才、マーカス・フェルソン
第2章 窃盗と「ルーティン・アクティビティ・セオリー」
第3章 防犯空間―ハードウェアの活用とハイテク
第4章 環境犯罪学の理論とその変遷
第5章 インフォーマルな社会的コントロールと少年非行―大阪の実証研究より
終章 「What Works in Crime Prevention?」
著者等紹介
谷岡一郎[タニオカイチロウ]
大阪商業大学学長。1956年、大阪生まれ。慶応義塾大学法学部卒業後、南カリフォルニア大学で修士、博士課程ともに修了。専門は犯罪学からギャンブル社会学、社会調査論と多岐にわたる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
GaGa
22
なかなか興味深い内容だった。環境犯罪学なる言葉も新鮮だった。電車通学とバス通学、どちらが非行に走りやすいか。マンションの二階が狙われる、コンビニの近くが危ないなど、人間心理を交えた環境設定がなにより犯罪抑止力を生むのだと納得させられた。2010/09/05
羊山羊
18
環境犯罪学の入門書。犯罪が発生しやすくなる要素を 3つに分け(ルーティン・アクティビティ・セオリー)、その3要素を発生させない方法を豊富な実例をまじえて説明していく。後半では更に環境犯罪学史を説明してくれるのだけど、非常に学際的な学問で、何とも捉えどころのないジャンルである。仕事で、クレーマー低減の為に活かせる内容を期待して読んだけど、面白い内容が多かった。特に有名な割れ窓理論と、社会的コントロール理論はしっかり勉強したい。→2024/03/04
SKH
10
環地政学もそろそろ解禁して欲しい。2013/12/13
犬養三千代
7
相変わらずオモロイおっさん。以前にパチンコの本を読んだことがある。犯罪と環境。環境を変えると減るのかな?というお話。生徒の非行は制服により抑止できるのかな?など。アメリカでの学びを咀嚼している。外の本も読みたい。2020/09/23
きゅー
5
どのような環境が犯罪を誘引するのか、そしてそれを防ぐ方法を研究するのが環境犯罪学だという。具体的にはアメリカのコンビニにおける強盗対策が挙げられている。かつてのコンビニでは、レジは一番奥に設置されていた。それを多くの人に見られやすい出入り口近くにあえて移動させることで被害件数が減ったという。ルーティン・アクティビティ・セオリーによれば、同じ時間・空間に「犯意ある行為者」「ターゲット」「監視者の不在」という三条件が揃った時に犯罪が起きるという。この三要素が揃わないように環境を整備することが環境犯罪学の基礎。2025/01/24
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