内容説明
今から百五十年以上前、江戸っ子はどんな風にシテいたのか?水洗便所が一般的な現代からは、当時のトイレ事情を窺い知ることは難しい。本書は、この褻の世界を題材とした、貴重な資料を繙きながら、長屋の後架・雪隠、外出先や遊女屋、女の手水など、隠された庶民文化の諸相を明らかにする。
目次
1 長屋・居宅
2 富裕・農家
3 野外・外出先
4 遊女屋
5 女の排泄
6 於奈良
7 月水
8 屎尿処理
9 習俗
著者等紹介
渡辺信一郎[ワタナベシンイチロウ]
古川柳・江戸庶民文化研究者。1934年東京生まれ。早稲田大学卒。元都立深沢高校校長。1965年より古川柳研究
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感想・レビュー
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sai
1
6月読了、登録忘れ。トイレ絡みの川柳の多さに驚き…2016/09/13
ほしけも
1
こういう下世話な話大好きでゲス! 当時の絵(ほとんどおしっこをする女の人の絵)も載ってて面白い。 女のおしっこや屁について昔の人はこんなにおもしろおかしく語ってたんですなあ。音が丸聞こえ、覗こうと思えば覗ける、だから覗かれまい聞かれまいとする…となれば覗いてみたくならないわけがない。 やっぱり日本はHENTAIの国だ! あと、内臓擬人化とかもあったみたいです。すげえ!2012/12/13
マカロニ マカロン
1
個人的評価:B+。タイトルが「江戸のトイレ」ではなく、「おトイレ」となっていることからも主に女性のトイレ事情について書かれた本。時代劇とか捕り物帳とか読んでもあまり分からない江戸期の下半身事情(主に排泄)について川柳を題材にわかりやすく書いてあった。とくに江戸期の屎尿のリサイクル事情は興味深く読んだ。 「尾籠ながら葛西とはチト卑下すぎる」にはちょっと笑った。2011/11/06
圓子
1
「川柳にケの世界が描かれる」ってなるほどな、と思いました。もうちょっと掘り下げてほしい!と思うところもありましたが、「江戸」の排泄にまつわる概略をうまくつかめたと思います。2010/04/12
くろちぇっと
0
いつ読んだか忘れたが、面白かったよ(というかこういうのは、面白いと思わない人は読もうとしないだろう)