内容説明
「あきらめの悪いひと」「自分探しや反省ばかりしているひと」「夢や希望を追い求めているひと」―こんなひとは大人になれません。大人は現実をまっすぐに見据えつつも、なりゆきに身を任せる覚悟を持ち、身の回り半径十メートルの小さな世界を大事にする。慌てず、惑わされず、落ち着いた毎日を送るためのヒント満載。心に余裕が出てくる人生論。
目次
何を食いたいかはっきりさせるのが大人の流儀だ
明日は「でたとこ勝負」と腹をくくった大人の覚悟
恐れをよせつけない大人の平然たる面魂
大人のねうちは口先以外の何をもっているかできまる
大人は「みせかけの世界」に何もないことを知っている
時間をわがものにする大人のたくましい人生
大人に残されているのは行動の時間と空間だけだ
大人とは死ぬまで紳士を演じる悪人のことである
「いき」に生きる大人は野暮な巷に近づかない
大人はややこしい世界を「理屈抜き」に生きてゆく〔ほか〕
著者等紹介
新野哲也[ニイノテツヤ]
1945年、北海道小樽生まれ。明治大学政経学部卒業。月刊「グローバル・アイ」編集長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほじゅどー
9
★★人は意識ではなく行動を通してのみ自分が何者か世界は何たるかを知り得る。自分を抑えると粋という余裕が生まれ、目一杯に振る舞うと野暮という過剰がハミ出す。欲望の半分は虚栄と妄想である。上澄みの半分を切り捨てると慎ましい本当の欲望が残る。どんな立派な大人の心も少年の「元気」「素直」「勇気」という三本柱の上に構築されている。ムードや個性、気配はその人の余裕の形である。余裕のない人は一様に没個性的である。2016/05/06
showgunn
0
説教臭いとこは飛ばして読んだ2015/11/25
Damourie Dequimaseine
0
要再読
はるゆう
0
思い出した頃に再読している。ここに出てくるような「大人」になれたらいいなぁ、なんて思いながら生きてきた。うまくいえないけど、サラッと生きる、というような感じで。この本を読むと、いつも何かに囚われているような自分に気づかされる。なかなかうまくは生きられないものだなぁ・・・。2010/09/15