内容説明
風がわりな妖精に願い事をかなえてもらったトーマスは、九歳の誕生日をさかいに、空を自由に飛べるようになります。そのことで、学校中の人気者になったトーマスでしたが、大人たちは気づかないふり…。夢をみることを忘れた大人と、すべてのこどもたちにおくるマジカル・ストーリー。
著者等紹介
ガードナー,サリー[ガードナー,サリー] [Gardner,Sally]
イギリス、バーミンガム生まれ。幼いころ、難読症に苦しみ、名前もセアラからサリーに改名。十四歳になって克服し、美術学校を卒業、1993年に作家としてデビュー。『コリアンダーと妖精の国』(斎藤倫子訳 主婦の友社)で、ネスレ子どもの本賞金賞を受賞。ロンドン在住
三辺律子[サンベリツコ]
東京生まれ。白百合女子大学、フェリス女学院大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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小夜風
24
【図書館】「自分たちがどんな願い事をしたか、思い出してもらわなきゃならないこともあるわね」「どうして?」「そうね……。忘れちゃうのよ」人は大人になったらいろんなことを忘れてしまうのかな。トーマスがいくら空を飛んでも目に入らない大人たち。下ばかり見ながら歩いてるから、誰かが空を飛んでいても気づかないのかな。私のところにも妖精が来ないかな~♪2015/05/23
timeturner
3
いやあ、これはいいなあ。素直にハッピーになれる。それでいて大人になって夢をなくしてしまったお父さんと、そんなお父さんを見て悲しい思いをしているお母さんの気持ちもちゃんと描かれていて、子ども向きとはいえ、なかなか含蓄のある内容だった。2014/11/15
NakaTaka
1
マジカル・チャイルドシリーズ3作目(話が繋がっているわけではない)。前2作は女の子が主人公だった。この子が自分で空を飛べると気付いて、飛び始めた頃の飛び方、私が夢の中で空を飛ぶ時と似ていると思った。手足バタバタって(^^;)お話の本題はそこにあるわけじゃないんだけどね。笑顔って大事だな。2014/01/26
kana
1
サリー・ガードナーらしいストーリー展開。男の子のお父さんは、気難しくて「普通であること」にこだわって、つまらない人生を送っている。一方、普通でない力を得た男の子は、見方を変えれば世界はなんて素晴らしいんだろう、って気づく。お話のあちこちに、大人になった私に、はっとさせられる言葉が散りばめられている。最後のお父さんの変身ぶりが素敵。そして読んだ後に、爽やかで晴れやかな気分になる。私の中の「子ども」を見失わないようにしよう!2014/01/13
ヤコウ
1
空を飛べるの、うらやましい! ラストは思わずにっこり。2014/01/08