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エッセイ 純禅の道―大徳寺随想
解説 大徳寺の歴史と建築―伽藍と塔頭(大徳寺の創建と発展;塔頭の造立と伽藍の整備;伽藍の諸建築;塔頭の建築)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
クラムボン
12
一度だけ訪れたことがある大徳寺。もう20年以上前のことだが、実に静寂な処であった。この印象は、掃き清められた砂利敷の山内と、観光客を謝絶する二十余の塔頭寺による。一方有名な三門の大きさには威圧される。これも大徳寺の一面なのだが…。この本は建築写真集なので写真も良いが、建築史家川上貢の解説がより興味深い。特に大徳寺の歴史の中で伽藍や塔頭がどの様に変遷して現在の配置に収まったか…その経緯が面白い。また大徳寺の徒弟養成所でもある旧制紫野中学出身の水上勉の「純禅の道-大徳寺随想」は、彼にしか書けないものだろう。2025/12/13




