フォト・ミュゼ<br> 芋っ子ヨッチャンの一生

フォト・ミュゼ
芋っ子ヨッチャンの一生

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 131p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784106024092
  • NDC分類 748
  • Cコード C0372

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

30
書庫整理中に。子猫の里親探しをしていて、夫と生命の取り扱われ方の軽さについて憤慨していたのだが、ある世代においては人間の子供の命が今の猫たちよりも軽い時代があったのだ。…そして、場所を変え形を変え、現在もあるのだ。愛されていても悲しい結末を迎えてしまう時があるのだから…。2019/06/21

アン・シャーリーこと寺

24
読友fonfonさんのお勧め。写真集なので気軽に手に取ったらやられた。切ない。参った。撮影者・影山光洋は朝日新聞社の写真家。その三男であるヨッチャンこと影山賀彦(1946〜1951)の5歳の生涯を写真で。私の知らない戦後の風景が何故か懐かしい。食糧不足の中で誕生した賀彦君。やむなく自給自足生活をする影山家。薩摩芋は賀彦君の死ぬ迄の好物であった。子供への愛のある写真が多いだけにその死は辛い。解説は賀彦の兄でやはり写真家の影山智洋。吉田松陰の言葉にあるが、賀彦君には5歳の四季があったと信じる。合掌。2014/08/04

びっぐすとん

20
図書館本。みんつぶで見かけて気になったので借りてみた。戦時中より戦後の方が食糧難が酷かったと聞いたことがある。4500㌘!という驚きの大きさで生まれたヨッチャンが僅か5歳の生涯を終えるまでをカメラマンの父親が撮り続けた写真で追っていくのだが、ハッキリした死因はわからないものの、偏った貧しい食事、寄生虫が免疫力の低い子供を弱らせたのは間違いない。甘いものに飢えた上の子たちまでがお母さんのおっぱいの匂いに引き寄せられるなんて。満足な食事をさせられない両親の辛さはいかばかりか。小さな柩に納まるヨッチャンに涙。2021/10/03

fonfon

4
新潮社はこんな名作を絶版にしてはいけない。朝日の戦場カメラマンだった影山さんが戦後栄養失調で5才で亡くなってしまった息子さんのアルバムをつくっていた。生まれた瞬間からお葬式まで。これが日本、日本人なのだった。この本、忘れられるべきものではない、と強くいいたい。私は鶴見俊輔「神話的時間」とこの「芋ッ子ヨッチャン」の写真集は子ども二人にそれぞれ独立したときに渡すつもりで2冊ずつキープしているし、私に空襲体験を語る老人に今までなんどかプレゼントしてきたが、手にはいりづらくなって困る。2011/07/05

たまきら

3
戦争が終わったあとも大変だったのよ、もう食べるものがなくてね…。そんななか、自分の子供を失うことはどんなにつらかったことか。子供ができて、さらに身につまされるのがこのような体験談です。でも、知っておかないと、なあ。2015/03/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1961893
  • ご注意事項

最近チェックした商品