出版社内容情報
つぎの国宝仏はこの中に!? 仏像ファン必携の画期的ガイドがついに誕生。「国宝クラス仏」とは、まだ国宝にはなっていないけれどいずれなっても不思議ではない、優れた仏像のこと――。飛鳥から桃山まで、東北から沖縄まで。歴史的に興味深く、造形的に魅力溢れる33件を、美しい写真と最新の学説を踏まえた解説でご案内。本書片手に、思わぬところにおわします仏さまたちに会いに出かけよう。
内容説明
「国宝クラス仏」とは、まだ国宝にはなっていないけれどいずれなっても不思議ではない、すぐれた仏像のこと―北は岩手・花巻から南は沖縄・浦添まで、釈迦・薬師如来像から神像や祖師像まで、最新の学説を踏まえつつ、歴史的に興味深く、造形的に魅力あふれる33件をピックアップ。思いがけぬところにおわします国宝級の仏さまたちに会いに出かけよう。
目次
鎌倉地方に吹いた宋からの風―称名寺 弥勒菩薩立像
田沼意次菩提寺に関東最古の木彫仏―勝林寺 釈迦如来坐像
南北朝時代のエース仏師 院吉の華麗なる三尊像―方広寺 釈迦三尊像
雷のような沈黙、維摩居士とは何者―石山寺 維魔居士坐像
法隆寺・叡尊・浄土真宗 中世太子信仰の要の美像―法隆寺 如意輪観音菩薩坐像
鎮護国家を担ったエキゾチック四天王―當麻寺 四天王立像
東国びとが愛したかたち 鉈彫を代表する名作―日向薬師 宝城坊 薬師三尊像
みちのく最古最大 圧巻の摩崖仏―大悲山の石仏
湖北「観音の里」の謎深き黒田観音―観音寺 伝千手観音立像
蒙古の脅威と日本最大の像形像―深大寺 慈恵大師像(元三大師像)
神像の誕生 その国際的背景―松尾大社 男女神坐像
運慶の星を継ぐ者 康正と息子たち―東寺 薬師三尊像
平安の不動明王が伝える中世戦史の現場―高幡不動尊 不動三尊像
天平文化の手本となった則天武后のモニュメント―宝慶寺石仏
鳥羽天皇が来世を託した阿弥陀如来像の美麗―安楽寿院 阿弥陀如来坐像
地蔵信仰のメッカに定朝のもう一つの真作―六波羅蜜寺 地蔵菩薩立像
神であり仏であるようなもの 懸仏に見る失われた信仰の形―観福寺 銅造懸仏
悲劇の皇子はそれを仰いだか 初期密教の香りを伝える傑作群―大安寺 伝楊柳観音立像
金泥塗りという新演出 快慶と弥勒浄土の夢―醍醐寺 弥勒菩薩坐像
大宰府という磁場と神秘の九州仏―浮嶽神社の古仏〔ほか〕
著者等紹介
〓谷貴之[セヤタカユキ]
1971年、茨城県生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程後期単位修得退学。日本学術振興会特別研究員DC・PDを経て、神奈川県立金沢文庫主任学芸員。専門は日本彫刻史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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