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とんぼの本
変り兜―戦国のCOOL DESIGN

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  • サイズ B5判/ページ数 125p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784106022494
  • NDC分類 756.7
  • Cコード C0372

出版社内容情報

戦国武将が競いあって作らせた「変り兜」。アワビ、ゲンコツ、ウサミミ……本当にかぶったの? キッチュでバサラな造形に驚く。

戦場のオシャレは命懸け。兜は見た目が9割? 戦国の武将たちが競いあうように作らせた「変り兜」60点を一挙公開。虫愛づる殿やカニ将軍、ウサミミ男子にSFマジンガー系など、キッチュでバサラな造形はなぜ生れたのか。そもそも「戦国時代」とは何か。合戦のリアルな真実とは? ワビ、サビ、イキだけではない、「B面」の日本美が明らかに。

内容説明

ドクロ、ウサミミ、マジンガー!?戦国男子之の本懐は変り兜にあり。足し算、引き算、過剰に装飾を重ねるほどカッコいい、ニッポン・デザインのもうひとつの極を示す「変り兜」を、フルコーディネートとした鎧、さらに時代解説もあわせて紹介。

目次

戦場のオシャレは命懸け(フルコーディネート;昆虫―虫愛づる男たち;鳥羽―羽根マシマシで;植毛―男は黙って盛り髪;ウサミミ―バニー男子で行こう;植物―武士でも草食系;魚介―カニ将軍vsさかなくん)
「強くなければ生きていけない」戦国男子の心意気(曲線―流線形の色気;タワー―そそり立つシンボル;双角―戦え角を突き合わせて;かぶりもの―頭上に輝く大将の印)
ロボットアニメやSF映画のデザインソース?(神仏―ご利益は勝利;マジンガー―ロボットアニメまで受け継がれる造形感覚;番外―なんでもあり、の奇想天外兜;南蛮―やっぱり海外ブランドが好き;陣羽織―戦場のトータルファッション)

著者等紹介

橋本麻里[ハシモトマリ]
ライター。編集者。明治学院大学非常勤講師(日本美術史)。『芸術新潮』『BRUTUS』等の雑誌記事のほか、高校美術教科書の編集・執筆も手がける。1972年神奈川県生れ。国際基督教大学教養学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紫 綺

97
第七回大阪オフ会にて、ご紹介頂いた本。解説もわかりやすく、「赤い彗星、関ヶ原に出陣す」「宝塚もびっくりの華麗な雉子の羽根飾り」「お前は既に死んでいる?」などなど、ユーモアとセンスの良い見出しコピーも素晴らしい!!2014/01/25

コットン

79
ゆぅしでさん一押しの本。それにしても、こんな兜ありかよ⇒兎、ムカデ、トンボ、蝶、大の字に髑髏など…。極め付きの2点は①金箔唐草模様の総透かしに無の文字入り烏帽子←防御の役に立たないぞ!②兜から伸びるのは腕から先となっており黒漆塗りで握った手には金箔の金剛杵(古代インドの武器で密教では煩悩を打ち破る象徴)←勝手にロシアアバンギャルド風だなと感じた2014/01/25

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

56
戦国〜江戸期の珍妙なる形の兜を集めた新潮社『とんぼの本』の一冊。まあ間違いない面白さである。本文にもあるが、現代のヤンキーファッションに通じるものがある。過剰な美意識。芸術からアプローチした日本史は普通の歴史本より良かったりする。以下雑感→●井伊家の赤い具足はたしかにシャア専用のようだ。●質実剛健なイメージの家康も、19歳の時は金ぴか具足、角付きが流行った時には角付き兜と、案外チャラい所がある。●官兵衛伝説で割を食う息子・黒田長政は兜を見るとなかなか非凡なセンスの持ち主である。執筆者の文も非凡。2015/07/19

bianca

52
戦国時代初心者には良い本でした。モチーフの由来もよく理解できるし、戦の現場では何が起こっているのか屏風絵と共に想いを馳せました…って、でも機能性無視のデザインにのけぞること多し。北陸方面の旅にて博物館で変り兜に出逢った時の衝撃…それからもう夢中です。風を切るタイプだったら良いけど、船のマストの様に真っ向から風を受けちゃうのもあり、戦国武将は首が強くなければなりませんね。普通はムチウチです。こういった武士の美意識はヤンキー改造車とかマジンガーZとかちゃんと後世にも受け継がれてるのですね。本当に奥深いです。2016/04/25

ホークス

43
2013年刊。戦国期中心に造られた異形の「変り兜」を美術ライターの橋本氏が解説。写真が大きくてキレイ。コラムも読み応えがある。殺し合いに臨んで敵を威嚇し、味方を鼓舞する兜には、勇猛、奇怪、優美なモチーフが選ばれる。私はクワっと口を開けたシャチホコ形が面白かった。著者がマジンガー系と呼ぶ巨大ロボを思わせる意匠も好きだ。ハマグリ(口を割らない)、クギ(打ち貫く)、ムカデ(毘沙門天の眷属)など、謂れも様々。キッチュな自己顕示の味わいにワクワクするのは、殺し合う生き物として当然かもしれない。これぞ日本のバロック。2021/08/01

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