とんぼの本<br> 江戸の献立

個数:

とんぼの本
江戸の献立

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年06月11日 08時54分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B5判/ページ数 125p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784106022395
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0377

出版社内容情報

左遷された武士の別れの膳、商家の華やかな正月、大名家の宴……日記等の古記録を読みこみ、正確に再現した江戸時代の様々な食卓。

江戸の人々はどんな献立を、どんな思いで食べていたのか? 名人が再現! 素材も調理法も食べかたも、いわゆる「日本料理」は江戸時代に始まった。水戸黄門の宴会料理や滝沢馬琴のある日の昼餐、お伊勢参りの旅籠の食事や、元禄御畳奉行の深酒の晩など、著名人から無名の武士まで古文献にもとづく献立を、名店「なべ家」主人が正確に再現。当時の食卓をかこむ人々の心に寄りそうエッセイ、レシピも充実。

内容説明

本書は、古文献にもとづき、水戸黄門の宴会料理や作家馬琴のある日の昼餐、お伊勢まいりの旅篭の食事や元禄御畳奉行の深酒の晩など、著名人から無名の武士まで、史実に残る献立12組を名店「なべ家」主人が正確に再現。当時の食卓をかこむ人々の心に寄りそうエッセイ、いまでも作れるレシピも充実の「江戸のたべもの」案内記です。

目次

一月 大店のお正月―『家内年中行事』より
二月 御畳奉行、朝まで痛飲す―『鸚鵡篭中記』より
三月 黄門様、精進で宴会―『日乗上人日記』より
四月 旅の楽しみ旅篭ごはん―『伊勢参宮献立道中記』より
五月 贅を尽くした食通の昼餐―『献立懐日記』より
六月 海の幸豊かな越後の宴―『柏崎日記』より
七月 大名家、七夕のお祝い―「慶応二年御献立帳」より
八月 流行作家、孫の誕生祝い―『馬琴日記』より
九月 御家人、引き継ぎの宴―『官府御沙汰略記』より
十月 下級武士、友人宅におよばれ―『酒井伴四郎日記』より
十一月 中級武士宅での豪華な酒宴―『石城日記』より
十二月 隠居大名、観劇の宵―『宴遊日記別録』より

著者等紹介

福田浩[フクダヒロシ]
料理家。大塚「なべ家」主人。1935年東京都生れ。早稲田大学文学部卒業。家業のかたわら古い料理書の研究や江戸時代料理の再現に力を注ぐ

松下幸子[マツシタサチコ]
食文化研究家。千葉大学名誉教授。1925年埼玉県生れ。東京女子高等師範学校家政科卒業。調理学を経て、江戸時代の料理書研究を専門とする

松井今朝子[マツイケサコ]
作家。1953年京都府生れ。生家は祇園の料理屋。早稲田大学大学院文学研究科演劇学修士課程修了。松竹株式会社に入社し、歌舞伎の企画制作に携わる。松竹を退職後はフリーとなり、1997年『東洲しゃらくさし』(PHP研究所)で作家デビュー。同年『仲蔵狂乱』(講談社)で時代小説大賞、2007年『吉原手引草』(幻冬舎)で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

279
執筆陣のトリオが絶妙の組み合わせ。お料理を担当するのは福田浩氏。この人は、一流の料理人であるばかりか、江戸の料理書を紐解き、再現を試みてきた。研究部門は松下幸子氏。江戸の料理書の研究家。そして、作家の松井今朝子氏。この人の生家は祇園の料理屋さんだったそうだ。『鸚鵡籠中記』や『伊勢参宮献立道中記』などに散見する料理の記事を手掛かりに見事に江戸の料理が再現されている。いろんなタイプの文献が登場するのもいい。見る眼にも鮮やかである上に、どれも相当に手が込んでいる。もちろん、それを見せないところも「粋」である。2025/02/02

天の川

48
江戸時代の文献をもとに再現された料理について、松井今朝子さんがエッセイ、食文化研究家の松下幸子さんが料理の蘊蓄を述べられている。文献は、元禄期の『元禄御畳奉行』飲んだくれ朝日文左衛門の日記や幕末の『ブシメシ!』の酒井伴四郎の日記等々。筆まめな人も沢山いるものだ。記録に残る献立なのでハレの料理が多いものの、華美ではない豊かな料理に心惹かれる。調味料もまだ発展途上の江戸前期の手間暇をかけることで創出する旨味、地方の食の豊かさ、大名家の質素さ…輸送手段が整っていない時代の食は今の飽食とは別次元の豊かさだった。2020/10/15

greenish 🌿

35
日本料理は江戸時代に始まった。当時の食卓を囲む人々の心に寄りそうエッセイ、今でも作れるレシピも充実の江戸のたべもの案内記  ---水戸黄門の宴会料理、滝沢馬琴の内祝の昼餐、お伊勢参りの旅籠の食事、元禄御畳奉行の深酒の晩など四季12ヶ月の献立を、彼らが書き残した或る日の日記や古い文献から、名店「なべ家」福田浩氏が再現。食文化研究家の松下幸子さん、生家が祇園の日本料理屋で作家の松井今朝子さんが解説。海の幸・山の幸、旬の食材の風味を活かした料理の美味しそうなこと。江戸時代の食文化を知る読み物として愉しめる一冊。2013/10/06

むつこ

18
しょう油の登場が遅いとは知らず、そのため味噌の工夫が面白い。江戸時代と言うか昔の人の「食」へのこだわりは現代の世界中の料理が食べられる環境の私たちに通じるものがあるのだろう。小説の中の料理に想像力の乏しい私にとって目でみてわかるこの本に好感。2016/05/24

さっちも

16
日本古来の食事や野菜ってなんだろうという素朴な疑問が日頃からある。大根だって、人参だって中国から渡来してきたもので、醤油も江戸中期にならないと一般的でない。そういった意味で様々な疑問が払拭でき楽しい。寿司や天ぷらといった職人が作ると言われる食文化は参勤交代や江戸詰めの影響で極端に男性比率が高く、その時代の圧倒的な人口を持つ都市江戸が成立させたようだ。男性社会が故のファーストフード社会であり、男性の料理人を必要とする特殊な過程成立といえる。漆器の使い方が美しくて見惚れる2021/01/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5865027
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品