出版社内容情報
京都に“江戸”を、作家は探していた。『剣客商売』『鬼平犯科帳』など人気シリーズ、『忍者丹波大介』など初期長編、達意のエッセイに導かれて縦横無尽に歩く。
内容説明
“江戸の達人”で“旅する小説家”であった池波正太郎は、京都に何を探していたのか?『剣客商売』『鬼平犯科帳』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズをはじめ、『忍者丹波大介』『人斬り半次郎』など初期長編、晩年の大作『真田太平記』、そして練達のエッセイを読みながら京都を歩けば、一味違った“京都”が見えてくる。
目次
1 池波版“隠れ里”を歩く―洛北から洛西へ
2 桃山の伏見、幕末の伏見
3 京都御苑・御所と二条城
4 東山散策
5 寺町通散歩、時々、寄り道
京都、パリに「江戸」を求めた「旅する小説家」池波正太郎(重金敦之)
著者等紹介
池波正太郎[イケナミショウタロウ]
1923年、東京浅草生れ。90年、没
重金敦之[シゲカネアツユキ]
1939年、東京生れ。慶応大学卒業。朝日新聞編集委員、常磐大学人間科学部教授(ジャーナリズム論)を経て、文芸ジャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いちろく
21
紹介していただいた本。『剣客商売』、『鬼平犯科帳』、『仕掛人・藤枝梅安』をはじめとする池波正太郎の著書の舞台として描かれた京都を巡る内容。以前『剣客商売』とエッセイを読んだ程度の既読量なのですが、該当する写真と抜粋文が併記されており、楽しめました。京都に行きたくなる一冊でもありました。2021/04/10
きりぱい
5
鬼平の「兇剣」で、「鯉のうす紅色の、ひきしまったそぎ身が平蔵の歯へ冷たくしみわたった」とか、いい感じに描写される京都は愛宕山近辺の場面があるのだけれど、その作中イメージと変わらないままの平野屋の紹介がある。そうか、ここで鬼平と忠吾がねえ・・と。料理はお高いので、しん粉餅で一服行きたい。剣客の時も思ったけれど、大原を出て三条大橋で小兵衛と大治郎が別れるとか、昔の人はよく歩いたなあと当たり前のことを思う。小説に出てくる地のほかにエッセイに出てくるおなじみの通りや店をたどるのも面白い。2015/06/20
plum
3
過去の世界を物語る人だけれども,現実の世界においても観察眼(筆力)の素晴らしかったことがわかる。2016/06/07
サスケ
0
昔読んだ本
takao
0
大原は自然豊か2017/01/21